2019年8月からAbemaTVで配信が始まった「ときめきトラベル」。
知っている方も多くいると思いますが、実はこの番組、前身は「ラブアース」という番組名でした。
「シーズン5」にあたる今回から突如として番組名を変更し、ファンや視聴者に一時不安を抱かせました。
しかし、いざ番組が始まってみると、基本的な仕組みは一切変わらず、番組内でも「以前と同じです」というテロップが入る始末。
なんだ何も変わらないのか、と安心する気持ちと同時にある疑問が生まれます。
「なぜ改名したのか?」
疑問に思っただけでそのままにしておけばいいものを、どうしても気になる私。
やってしまいました。
検索に検索を重ね、あらゆる材料を元に考察。
その内容を1つの記事にまとめたのが、今ご覧いただいているこの記事となります。
結論から言います。
番組関係者でない限り、はっきりとした答えはわかりません。
ですが、先ほども述べたとおり調べていく上でこういった意図、経緯があるのではないかというところまではたどり着きました。
浅はかな素人考えで恐縮ですが、まとめてみましたので興味のある方はぜひご覧ください。
目次:お好きなところからどうぞ
恋愛バラエティ番組「ラブアース」が生まれた経緯

当ブログでも以前の記事で何度か述べていますが、改めておさらい。
「ラブアース」という番組はもともとテレビ朝日「陸海空 地球征服するなんて」という番組の1コーナーでした。
当時番組内で初回だけ放送するも、内容に問題があってお蔵入りになっていましたが「AbemaTV」というネット配信ならいけるだろう、ということで別番組として始まった、という経緯があります。
「内容に問題があって」の部分ですが、なにか重大な事件が起きたというわけではありません。
シーズン1、2に出演していた「マサキ」「るみ」というメンバーの言動が特殊で、いわゆる「恋愛バラエティ番組」のテイを成さなかった、というのが大きな理由だそうです。

ところがそんな番組側の心配とは裏腹に、AbemaTVで配信したところ他の恋愛バラエティ番組にはない面白さがあると大ヒット。
私もそんな魅力に惹かれ、今日まで視聴を続けているうちの1人です。
ただシーズン3からは件の「マサキ、るみ」は出演しなくなったため、突拍子もないいざこざ等はなくなり、かなり普通の恋愛バラエティ番組になってきました。
私は以前これを「良くも悪くも普通になった」と評価し、レビューしています。
親番組「陸海空 地球征服するなんて」も改名している

ここからは当記事の主題「ラブアースはなぜ改名したか」を考察していきます。
まず事実としてあるのが、親番組であった「陸海空 地球征服するなんて」という番組も過去に改名していた、ということです。
前からこの番組を視聴している方は常識なのかもしれませんが、私はこの1年くらい前から視聴をはじめましたので、このことを知りませんでした。
ちなみに元の番組名は「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」(2017.4.11 - 9.26)という名前でした。
親番組が改名したからといって「ラブアース」に直接関係があるわけではないですが、手掛けているスタッフの方は基本的に同じはずなので、番組を続けていく上で選択肢としての「改名」は当然あり得るということがわかると思います。
メンバーの告発事件

「ラブアース」では過去に、出演者が番組側に対して「告発する」という事件がありました。
「ラブアース シーズン2」に出演したミライこと「鈴木身来」さんが、OAを見て実際起こったことと番組の編集が著しく違ったことに腹を立て、告発ツイートをしたのが事の発端です。
以下、彼のツイートの引用です。
ラブアース、編集に悪意しか感じられないので、制作側がそう扱うなら僕も全部バラします。番組の都合で事実と異なる印象操作をされ、商品としてのイメージを著しく侵害されました。以前、編集の事を呟いてテレ朝側から圧力をかけられて消しましたが、もう無理です。(2018.11.26 03:50)
出典:鈴木身来(@miraisuzuki_)さん / Twitter
まず服装について、制作側からジャケットの着用を義務付けられました。 僕自身としては、猛暑の沖縄で、ジャケットを着てバックパッカーやるという意味がわからなかったので断ったのですが、良い印象を視聴者に付けたいからという理由で強制され、結果OAでは変わってる人扱いを受けました。(2018.11.26 04:09)
出典:鈴木身来(@miraisuzuki_)さん / Twitter
そして今回、僕が潔癖症で綺麗な宿に泊まりたいから旅を指揮しているみたいな扱いになってますが、実際は移動手段や宿泊先等、皆んなで話し合ってプランを組み立ててから動いていました。その部分が切り取られて、自己中心的に旅を引っ張ってるという制作側のキャラ付けが行われています。(2018.11.26 04:16)
出典:鈴木身来(@miraisuzuki_)さん / Twitter
次に、僕がテント泊が嫌で機嫌が悪くなり逃亡した事になってますが、全く違います。全く別の件で事前に打ち合わせた事との相違があり、スタッフと話し合いが行われていました。しかし、こちらに従わないようであれば、今後の撮影で僕を映さない方向になるというパワーハラスメントを受けていました。(2018.11.26 04:27)
出典:鈴木身来(@miraisuzuki_)さん / Twitter
次に、マサキさんと僕達メンバーが言い争いになった件について。彼は初日の夜に、このままでは何も起きないただの旅番組になってしまうから、僕とケンカをするシーンを作りたいという提案をメンバーにしていました。しかし僕は作為的に揉めるのはリアリティ番組として違うと思い受け流していました。(2018.11.26 04:45)
出典:鈴木身来(@miraisuzuki_)さん / Twitter
しかし旅中に何度もケンカをふっかけてきていて、全て受け流していたのですが、ヒッチハイクで車内を撮影できない事を良い事に、僕のボイスを差し替えられ、字幕だけで揉めてるように編集されていました。それからも彼の作為的な行動が続き、僕を含めメンバーがその行動に対して怒ったのが真実です。(2018.11.26 04:52)
出典:鈴木身来(@miraisuzuki_)さん / Twitter
ラブアースのOAを観て、現場で起った出来事と編集で作り変えられた物のあまりの違いに僕自身が一番ショックを受けています。僕達はこの作品を成功させる為に、メンバーとスタッフと真剣に向き合って一丸となって頑張っていました。しかし結果としてこのような扱いを受け裏切られた事が本当に残念です。(2018.11.26 05:06)
出典:鈴木身来(@miraisuzuki_)さん / Twitter
引用が続き、見づらくなってしまっていたら申し訳ありません。
また今回引用した内容は過去に「鈴木身来」さんが確かにツイートしたものであり、それを紹介しているだけに過ぎません。
それ以外の他意は一切ありませんので予めご了承ください。
引用したツイートの内容を読んでいただければわかると思いますが、私たちが番組を視聴した印象と、事実はかなり異なって編集されているようです。
正直な話、このツイートが真実なのかどうかはわかりません。
ですが出演者側が、今後の芸能人生をかけてまで嘘のツイートをする理由も考えにくいと思います。
となると、番組側は意図的に「ラブアース」が面白くなるように編集・演出を行い、結果として「鈴木身来」さんのタレントとしてのイメージを損なわせるような内容になってしまった、と言えるでしょう。
この件が明るみに出た後、「鈴木身来」さんへの応援の声も当然ありましたが、一方で「芸能人失格」という声もありました。
番組出演者がこのような「告発ツイート」をする、という行動については賛否両論あると思いますし、私はここで私見を述べるつもりはありません。
ただ、この内容を事実としてみたとき、少なくとも「ラブアース」という番組の体質的には意図的に事実とは異なって見える編集をし、結果として出演者側が害を被ったと思う可能性はゼロではないということです。
つまり今回の改名の理由も、もしかしたらそこにあるのかもしれません。
今になって「鈴木身来」さんの件で改名に至った、ということは考えにくいですが他の出演者とも同じようなことでトラブルがあり、イメージダウンを避けるため改名した、ということはありえるのではないでしょうか。

最初は「ラブアース シーズン5」だった証拠
実は今回の改名、唐突に決まった可能性が極めて高いです。
以下にその証拠があります。
海外貧乏ロケ、私はへっちゃらと思ってたけど何度か挫けそうになったロケでした🌏❤️
— まいころ(荒川真衣) (@mai_konchu) August 6, 2019
でも皆さんに私がどんどん女の子になってく姿を見て欲しいです!
ちなみに暑すぎて化粧ヨレヨレ疲労困憊な顔ですがそこ目をつぶって下さい❤️
8/923時〜 AbemaSPECIAL2 で!#ときめきトラベル#AbemaTV pic.twitter.com/Q3y4SjB6Ns
これは今回の「ときめきトラベル」メンバーのまいころこと「荒川真衣」さんのツイートです。
楽屋と思われる扉に貼られた紙には「ラブアース シーズン5 荒川真衣 様」と書かれています。
「ラブアース」と書いてあった場所には、画像加工で線が引かれ、上に「ときめきトラベル」と書き直されています。
この写真がいつ頃撮られたのかは不明ですが、少なくとも「ラブアース シーズン5」として企画が進んでいた時期があったということです。
つまりなんらかの理由により途中で「ときめきトラベル」に改名が決まった、という可能性が高いということですね。
他の恋愛バラエティ番組との比較

今度は別の観点から考察してみます。
上記画像は「AbemaTV」の「恋リア」タブをクリックすると表示されるトップ画面の「無料ランキング」欄です(2019/8/16現在)。
- オオカミちゃんには騙されない
- [最新]今日、好きになりました。 - 夏休み編
- 恋する週末ホームステイ 2019・夏「秘密」
- 恋愛ドラマな恋がしたい4
- フェチ恋 season2
- かぐや姫と7人の王子たち
- 人間観察恋愛バラエティ ときめきトラベル
「ときめきトラベル」は7位に入っています。
今回重要なのは順位ではありません。
ランキングされている他の番組名との比較です。
どれもこれも、特に若い女性に刺さりそうなフェミニンなワードが散りばめられています。
これらと比較すると改名前の「ラブアース」、いまいち名前負けしている気がしませんか?
そもそも「○○アース」という名前は親番組の「陸海空 地球征服するなんて」のコーナー名であるところから始まっていますので、単体の恋愛バラエティ番組の名前としてはあまり相応しくない印象があります。

この事実を鑑みたとき、他の恋愛バラエティ番組に名前負けしないように「ときめき」というわかりやすい単語をチョイスして改名したのではないでしょうか。
ターゲット層は「女子高生」

そもそも「ときめきトラベル」は誰をターゲットとしている番組なのでしょうか。
答えは簡単でした。
AbemaTV「ラブアース」のdescription(サイトの説明文)に記載されていました。
「人間観察恋愛バラエティ ラブアース」等、女子高生の3人に1人が見ている恋愛リアリティーショーを好きな時に何度でも楽しめます。
出典:人間観察恋愛バラエティ ラブアース | 【Abemaビデオ】人気の恋愛リアリティーショーが見放題
一目瞭然、「女子高生」なんです。
女子高生にわかりやすく、他の恋愛バラエティ番組名にも使われていない、かつ刺さりそうなフェミニンワード。
そう!それが「ときめき」というわけです。
「ラブアース」「ときめきトラベル」並べたときのわかりやすさ
前項をもう少し深堀りします。
「ラブアース」「ときめきトラベル」
この2つを並べたとき、単純に「恋愛バラエティ番組」を表す上でどちらがわかりやすいかという話。
まずは「ラブアース」。
「ラブ」はわかりますが、「アース」…?地球?
番組の趣旨としては「恋愛旅」とありますので、納得できなくはないですが直感的ではないですし、少々規模が大きすぎる気もします。
一方の「ときめきトラベル」。
「ときめき」という女子高生にぶっ刺さるマジックワード。
そして「トラベル」という誰でも知っている簡単な英単語で、明瞭に番組趣旨も説明しています。
「ラブアース」というのはユニークな組み合わせであるため、個人的には嫌いなネーミングではまったくありませんが、わかりやすさで言えば「ときめきトラベル」に軍配があがるのは間違いないと言えるでしょう。
「こんまり」効果の期待

最後は、少々蛇足とも言えるかも。
今を「ときめく」こんまりこと「近藤麻理恵」さんは、世界的に有名な「片付けコンサルタント」です。
彼女は「とあるワード」で一躍スターへと上り詰めました。
もうおわかりですよね。
それは「ときめき」です。
英語で言うと「spark joy」。
つまり所持しているモノを処分するかどうかの判断をする際、持ったときに「ときめく」かどうかを大事にしろ、ということです。
このワードは国際的にもブームとなっています。

つまり、「ときめきトラベル」への改名とは「こんまりブーム」に乗っかった番組側の大勝負だったのです!(暴論)
「ラブアース」改名の謎に迫ってみた|まとめ
以上が私が考察した「ラブアース」が「ときめきトラベル」に改名した理由でした。
最後は冗談めかしてみましたが、個人的には当たらずとも遠からずかなとも思っています。
冒頭で述べたとおり、ただの1視聴者が勝手に考察しただけに過ぎず、関係者でない限り真相はわかりません。
改名した理由を知ったからといって、今後「ときめきトラベル」を視聴する上でなにかあるわけでもありません。
あくまで気になったことを1人のファンが考えてみたので、今後楽しむ上でちょっとスパイス程度に参考にしてもらえると嬉しいです。
肝心の「ときめきトラベル」の配信は始まったばかりですので、今後も引き続き視聴を楽しんでいきましょう!