最近では街中でもよく見かけるようになった「電動アシスト自転車」。
わが家でも娘の保育園の送り迎えを始め、通勤、買い物などで重宝しています。
そんな便利な「電動アシスト自転車」ですが、1つのある問題に直面しようやく解決策に辿り着くことができました。
今回はその内容を紹介したいと思います。
目次:お好きなところからどうぞ
スポークすぐ折れちゃう問題
「スポーク」というのは、車輪の間に張り巡らされている金属製の棒のことです。
普通の自転車に乗っている限り、あのスポークが折れてしまうというのは
めったに経験することではないと思います。
ですが電動アシスト自転車を持っている方は、今まさに「あーあるある」となっているかもしれません。
電動アシスト自転車はその構造がゆえに、本体の重量が相当重い。
特に子どもを乗せられるように出来ているタイプは、プラスして子供の体重も加わりますので40kg~50kgは平気で超えたりします。
これだけなら、メーカー側ももちろん想定している負荷のはず。
簡単にスポークが折れないようにはできているはずですが、「鍵」の仕様に罠がありました。
というのも、この鍵。
かけると金属製の棒がスポークを遮ることで、車輪の回転を止め動かないようにする、という従来の自転車にもよく見られる構造です。
そのためうっかり鍵をかけたまま、スタンドから下ろしてしまうと自転車が前に進んだ際、車輪が回り、遮ったままの金属棒にスポークがぶつかってしまうことになります。
普通の自転車ならそこまでの重さがないので、同じミスをしても折れるに至ることはあまりないと思います。
ですが50kgの重量ともなると負荷が強烈で、最悪「ポッキリ」というわけです。
このうっかりミスっていうのは、電動アシスト自転車を購入した当初から私は何度も経験しており…。
もちろん気をつけようとかなり意識しているのですが、どうしてもやってしまう。
なぜなのか、と自分自身を分析した結果、以下のことが原因ではないかと考えられました。
子供を乗せる時に特に起きやすい
まず1点目。
子どもを乗せず、私一人で電動アシスト自転車を乗ることも多いのですがその際このミスをやらかしたことはありません。
というのも、一人の場合はすべて自分のペースです。
自転車に乗る際は、鍵を解錠して、スタンドから下ろして、またがるというなんの変哲もないルーチンを安定して行うことが出来ます。
一方、子どもがいる場合、すごい勢いで自転車に走り寄ります。
てなもんです。
そして
早く乗ーりーたーいー!
と叫びます。
はーやーくー!!
恥ずかしいので、優先して子どもを乗せます。
乗せた後はシートベルトを固定し、ヘルメットを付けさせます。
この時点で「鍵を解錠する」という手順を飛ばしています。
荷物を大量に持っている時は更に悪い。
子供を乗せた後、前のカゴに荷物を積みます。
もはや「鍵を解錠した」とすら思い込んでいます。
そしてスタンドのロックを外し、自転車を前に動かした時点で
「バチン!」
悲劇が起きるというわけです。
妻が言うには、どんな状況になっても絶対に鍵を解錠するのは忘れない、とのことですが私は正直自信がありません…。
いい大人が情けない限りですが「絶対ない」とは言い切れないです。
鍵の視認性が悪い
そしてもう1点。
電動アシスト自転車はその構造上の理由からか、鍵の視認性が悪いです。
それは鍵穴もそうですし、実際にスポークを止める金属棒もそうです。
このように立った状態からだとよくわかりません。
言い訳だと言われたらその通りかもしれません。
ですが一連の流れの中で動きを止めて指差し確認でもしない限り、鍵の状態を把握することができません。
つまり多くの場合、鍵を解錠したか否か、というのは己の記憶の中の事実と照らし合わせることになります。
これが生まれて初めての乗車なら、間違えることはないでしょう。
しかし、一年365日、毎日のように自転車に乗っています。
頭の中にある「鍵を解錠した光景」が今なのか、昨日のものなのか混在することがあり結果「鍵を解錠した」と思い込んで、事故が起きるというケースです。
悩んだその先に
以上、たらたらと言い訳を述べてきました。
私としても大人のプライドがあります。
妻の言う通り「絶対に鍵を解錠してから動かす」という強い意志をもって保育園の送り迎えや買い物など、電動アシスト自転車を使うこと数日。
結果。
やりましたよ。
発進してから聞こえてくる無情な金属音「バチン!」。
「ああ、やってしまった」という情けなさと後悔と愛しさと切なさと心強さと。
なんとも言えない感情が頭の中を渦巻きます。
同時にこう思うわけです。
なんでたかが自転車でこんなに情けない想いをしないといけないんだと。
そもそも再発防止策として「ミスしないように頑張ります!」っていうのは、仕事で上司に言ったら速攻で却下される案です。
もはや別の対策を考えないといけない。
しかし、どんなに考えても根本的な対策は2つしかないことを悟りました。
- 電動アシスト自転車に乗らない
- 鍵を使わない
1は生活が成り立たなくなるので論外。
となると2しかありません。
さすがに「鍵を使わない」というのは、このチャリパク天国日本において無謀極まりない。
標準装備の鍵を使うのを止めて、代替のケーブル式の鍵を使おうということです。
長々お話してきましたが、結論はこうです。
『電動アシスト自転車の構造上、スポークを折る事故を根本的に解決するのは難しい。
標準装備の鍵の使用をやめ、代替の鍵を利用する必要がある』
最後に言いたいこと
最後はちょっと愚痴っぽくなってしまうんですけど、どちらかというとメーカーさんに向けて。
電動アシスト自転車は確かに素晴らしい乗り物です。
ですが鍵の問題は人間がうっかりミスをすることを考えると、構造上に欠陥があるのでは、と言わざるを得ません。
事実、この問題を解決しようとググってみたところ、出るわ出るわ同じような事例が。
自転車の利用者側の事例もそうですが、「自転車屋さん側」からの報告もかなり数があります。
衝撃的だったのは
いや、これは個人でどうこうできるレベルの話ではないですよ。
この問題を放置していた場合、最悪車輪が潰れて、その後自転車がどうなるのか 想像しただけでゾッとします。
仮に道路の真ん中でこうなり、立ち往生している最中に後ろから自動車が迫ってきたら…。
スピードを出している状態で坂を下りている最中に、車輪が潰れたら…。
これだけ数々のブログやサイトでも言われていることですから、メーカー側にもそれなりの数の事例の報告や、クレームの類も届いていることでしょう。
電動アシスト自転車にこれからもお世話になる身としては、一刻も早く根本的な構造改善をお願いしたいところです。
素人考えでは、施錠時にはスタンドから下ろせないようにするだけで、ぜんぜん違うと思うんですけどね。
今回我が家のスポークは3本折れているということで、1本あたり600円、計1,800円の修理代がかかりました。
これが何度も続くようであれば、それなりに大きな出費になりますしやはり大事なのはお金の問題だけではなく、命に関わる問題だと思います。
以上、電動アシスト自転車のスポーク折れちゃう問題と、それに関する私のたわごとでした。
同じ問題で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、いっその事鍵の使用を止めることをオススメします。