最近「メルカリ」を筆頭にいわゆる「フリマアプリ」を利用して、お小遣い稼ぎをしている人が増えてきています。
もともとお金を出して購入したものを売りに出すわけですから、商売や副業のたぐいとは少しジャンルが違いますが、家に眠ったままで用途のないものをお金に変えるのは良いことですよね。
わが家でも妻(ナメコ)が興味を持ち、楽天経済圏に住んでいるということもあるため「ラクマ」を主に利用しています。
その前提がある中で、そろそろ溜まってきて今後も遊ぶ機会がなさそうな「ゲームソフト」を売りたいと考えました。
数年前、一度大量に売りに出したことがあるのですがその際は中古通販サイト「駿河屋」を利用しました。
後述しますが、やはり大きなメリットとしては「一括で売れる」ということ。
日中忙しく、売るのにあまり時間をとれない・とりたくない場合には便利なサービスだと思います。
ですが、高く売ることが難しいのもまた事実。
今回は多少手間はかかるとわかりつつも、検証の意味も込めてラクマでは駿河屋の見積額より高く売ることはできるのか試してみました。
どちらかのサービスしか利用したことない人にとっては、なかなか興味深い内容になっていると思います。
どちらで売るのが得なのか、迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
- 中古通販サイト「駿河屋」が気になる
- 駿河屋のメリット、デメリットを知りたい
- フリマアプリ「ラクマ」が気になる
- ラクマのメリット、デメリットを知りたい
- 中古販売とフリマアプリではどちらで売ったほうが得なのか気になる
目次:お好きなところからどうぞ
駿河屋とは
「駿河屋」とは「株式会社エーツー」が運営する中古通販サイトです。
1998年にサービスが始まっているので運営期間は約20年。
老舗なのは言わずもがな、インターネット黎明期を生き抜いたツワモノです。
特にゲームやフィギュアなどが好きな人は一度は利用したことがある方も多いはず。
サイトデザインは少々古臭さを感じるものの、長年の実績と品揃えの豊富さから利用者数は非常に多いと言えるでしょう。
駿河屋のメリット
駿河屋で中古販売するメリットは以下になります。
- あらかじめ買取商品を検索して、価格の目安を知ることができる
- 買取商品点数30点以上で送料無料になる
- 商品をまとめて送れる(申込書、身分証明書のコピーが必要)
- 商品の無料査定後、価格に納得しない場合はキャンセルできる
内容としては記載したとおりなのですが、要約すると「非常に簡単、効率的に不用品を売ることができる」と言えます。
冒頭で述べたとおり、不用品処分に時間をかけず、そこまで価格にこだわらず売ってしまいたい場合はもってこいのサービスだと思います。
駿河屋のデメリット
反対に駿河屋で中古販売するデメリットは以下になります。
- 買取価格を自分で調整することができない(駿河屋側の言い値)
デメリットは意外にもシンプルです。
それは「売る側が価格を決めることができない」ということ。
特に他のフリマアプリ(サービス)と比較すると、その点はどうしてもデメリットとして浮かんできてしまいます。
ただこれは「駿河屋」だから、というわけではなく中古販売できる他のどの店舗・サービスでも同じですね。
買取を行ってくれるのが対企業となりますので、価格面の判断や対応がある程度画一的になってしまうのは仕方のないことでしょう。
総評すると、駿河屋は「自分で価格を決められず、駿河屋の言い値で売るしかないがまとめて売るときには手間がかからず非常に楽」と言えます。
ラクマ(旧フリル)とは
「ラクマ」とは楽天が運営するフリマアプリです。
運営は2014年から始まっているので、比較的新しいサービスと言えるでしょう。
楽天経済圏は年々拡大しており、特にユーザーの方はこのサービスを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
競合としては業界最大手の「メルカリ」ですが、楽天サービスならではの強みがあり、明確な差別化ができています。
ラクマのメリット
ラクマで中古販売するメリットは以下になります。
- 楽天サービスであること
- フリマアプリなので売る側が自由に価格を設定できる
- 販売手数料がメルカリより安い
- 匿名配送ができる
内容としてはこちらも記載したとおりですが、一番のメリットはなんと言っても「楽天サービスであること」ですよね。
最近では楽天のサービスの多様化はとどまることを知らず、生活に必要なことは全て楽天で済ませられるようにすらなってきました。
利用ユーザー数も多く、買う側としても楽天スーパーポイントを使えるので中古品を購入するハードルも低くなります。
楽天が母体にいることで、企業自体が倒産、またはサービス終了してしまうという危険性は現時点ではほとんどないと言えるため、安心して取引ができるということにも繋がります。
販売手数料も大手競合のメルカリより安いですし、匿名配送できるということからユーザー間のトラブルやセキュリティ面に関しても一定の安心感があります。
ラクマのデメリット
ラクマで中古販売するデメリットは以下になります。
- 基本的には1つ1つ売る必要がある
- 売る商品を登録する際の手間がかかる(写真撮影、価格設定、商品詳細の記載など)
- 個別に商品を発送する必要がある
- ユーザー間でのやり取りが発生するケースが多い
- 商品がいつまでも売れない可能性がある
- 売上金は「楽天キャッシュ」となる
「ラクマ」のデメリットというよりは、フリマアプリ全般に言えるデメリットが多いです。
そして駿河屋に比べると、特に際立つデメリットが「手間がかかる」ということ。
まとめ売りもシステム上不可能ではないですが、やはり売れにくいという現状から考えると個別に対応する必要があります。
商品の登録もそうですし、売れたあとも1つ1つ発送しなくてはなりません。
今は昔に比べて郵便局などから簡単に発送できるようになってきていますが、やはり手間であることには変わりません。
そしてラクマ特有のデメリットは、「売上金が楽天キャッシュになる」こと。
普段から楽天市場や関連サービスで買い物する人にとってはあまり意識することではないかもしれませんが、そうではない人からすると少しやっかいな縛りかと思います。
総評するとラクマは「個別発送の手間はあるものの、楽天経済圏のサービスという優位性、利便性がメリットが大きいサービス」と言えるでしょう。
駿河屋 VS ラクマ
今回は私が所持している各ハードのゲームソフト15本を売ってみました。
「駿河屋」として記載している価格は、駿河屋のサイトで事前に見積もった価格になります。
駿河屋で実際に売れる価格とは異なる可能性がありますので、その旨ご注意ください。
ただ実際に売る際、見積もり価格よりも安くなる可能性はありそうですが、高くなる可能性は低いとみて良いかと。
「ラクマ」に記載している価格は、実際にラクマで売れた価格です。
もちろん「送料」「販売手数料」をひいた額ですので、純粋な利益となります。
なお、ソフト2つをセットで販売しているケースがあります。
これはラクマで販売している中で、購入者から交渉がありセット販売で少しお買い得にしたという経緯がありますので、その旨もあらかじめご注意ください。
PlayStation 3
ぼくのなつやすみ3 北国篇 [廉価版]
- 駿河屋:1,000円
- ラクマ:1,558円
ラクマ - 駿河屋 = 558円
二ノ国 白き聖灰の女王
- 駿河屋:300円
- ラクマ:304円
ラクマ - 駿河屋 = 4円
Wii U
ドンキーコング トロピカルフリーズ + ぷよぷよテトリス
- 駿河屋:900 + 1,800円
- ラクマ:3,054円
ラクマ - 駿河屋 = 354円
PlayStation 4
アンチャーテッド 古代神の秘宝 + クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!
- 駿河屋:1,300 + 2,300円
- ラクマ:4,357円
ラクマ - 駿河屋 = 757円
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
- 駿河屋:1,800円
- ラクマ:2,234円
ラクマ - 駿河屋 = 434円
ワンダと巨像
- 駿河屋:1,200円
- ラクマ:1,944円
ラクマ - 駿河屋 = 744円
ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ + GRAVITY DAZE
- 駿河屋:900 + 1,200円
- ラクマ:2,716円
ラクマ - 駿河屋 = 616円
Nintendo Switch
ジ・エルダースクロールズV:スカイリム
- 駿河屋:3,200円
- ラクマ:4,067円
ラクマ - 駿河屋 = 867円
LEGOシティ アンダーカバー
- 駿河屋:2,900円
- ラクマ:3,199円
ラクマ - 駿河屋 = 299円
大神 絶景版 [通常版]
- 駿河屋:1,800円
- ラクマ:1,944円
ラクマ - 駿河屋 = 144円
オクトパストラベラー
- 駿河屋:3,800円
- ラクマ:4,067円
ラクマ - 駿河屋 = 267円
ラクマ - 駿河屋 = 総額
- 駿河屋総額:24,400円
- ラクマ総額:29,444円
駿河屋とラクマの差額:+5,044円
フリマアプリを上手に使って不要なものをお得に売ろう!
というわけで、ラクマで販売したことにより最終的な利益は駿河屋での見積額を「5,044円」も上回るという結果になりました!
記載した内容を見れば分かるとおり、確かに1つ1つの利益の幅というのは数百円程度ですが、ゲームソフト15本ほどの量になると大きな差となりました。
まさに「ちりも積もれば山となる」ということでしょう。
あくまで駿河屋の価格はサイト上で出しただけの見積もり価格ですし、多少ブレるところはあると思います。
ラクマで高めに売れたとは言え、全て個別発送していますので相応の手間もかかっています。
結論としては
時間をかけず楽に売ってしまいたい時は「駿河屋」、多少手間がかかっても多く利益を得たいという時は「ラクマ」を使いましょう!
ということですね。
どちらのサービスも一長一短ですので、状況に応じて使い分けてみなさんも活用してみてください。