「Wifi環境構築」記事で少しお話したのですが、先日自宅の「NAS」が壊れまして。
その時、中に入っていた色々なデータが吹っ飛んだのですね。
一番痛かったのは家計簿などのドキュメントなのですが、この他に「音楽データ」も含まれています。
これまでの私の音楽データの運用方法というのは、
CDから吸い出して、NASに保存。
iTunes経由でiPodで同期を取って、iPodからBluetoothでスピーカーから音楽を流す。
というものでした。
特段困っているわけではないのですが、やはりそれなりに面倒くさい。
必ずiPodに音楽データを入れないといけない、という小回りの効かなさに少々嫌気が差していました。
それをこの機会になんとかできないかと考えた次第です。。
せっかく新しいNASも導入したことですし、音楽周りの機能も兼ね備えているので快適な音楽環境を手に入れようというわけです。
目次:お好きなところからどうぞ
Synology DS218j
NASは「Synology DS218j」を使用しています。
紹介記事を書いていますので、以下からご覧ください。
外付けBlu-rayプレイヤー
これまで音楽の取り込みは自宅の「デスクトップPC」に、Blu-rayドライブが搭載されていますので、それを使って行っていました。
ですが、このBlu-rayドライブの調子が最近悪く、何回開閉ボタンを押してもトレイが出てこないことがある。
加えて作業場所が固定されてしまうのが辛い。
リビングで子供を見ながら優雅に音楽取り込みしたい身としてはやはり「ノートPC」で作業できるのがベスト。
ですが、このノートPCには光学ディスクドライブが付いていません。
つまり、これらを実現するには外付けの「Blu-rayプレイヤー」を購入する必要があるわけです。
まぁ別にBlu-rayに限らず「CD」を読み込めればいいのですが、色々対応できたほうが後に役立つかなと思いまして。
一口にBlu-rayプレイヤーと言っても商品の種類はものすごい数があります。
そのため散々調査した結果、次のものを買うことにしました。
Pioneer BDR-XD07J-UHD
本体サイズ:133(W)×133(D)×14.8(H)mm
重量:230g
本体カラー:ブラック
対応OS:Windows 10/8.1/8/7
バンドルソフト:Power2Go8、InstantBurn5
PowerDVD14(UHDBD再生対応)、PowerDirector14、PowerBackup2.5他
機能:PureRead3+、M-Disk対応、Android,iOS連携
付属品:マニュアル、USB給電対応ケーブルA-MicroB(約35cm)、USB TypeC変換ケーブル
あのAV機器で有名なパイオニア(Pioneer)のBlu-rayプレイヤーです。
仕様にもある通り「4K」の「Ultra HD Blu-ray」に対応したハイエンドモデル。
実は私、UHDのBlu-rayディスク持ってないんですけどね。
欲しいとは思っているので、いつか購入した際にお世話になると思います。
また「USB TypeC変換ケーブル」が付属しているというのもポイントが高かったです。
「USB TypeC」は裏表がなく使いやすい規格なので、これから積極的に使っていきたいところ。
画像を見ればわかると思いますが、付属のUSBケーブルは少々短いので長いものが欲しい場合は別途用意する必要があります。
セットアップ自体は非常に簡単で、USB接続するだけで自動的にドライバがインストールされ使えるようになりました。
CD取り込み
今回は「CD取り込み」がメインということで、所持している枚数は相当数あるのですがこの中から適当に10枚ほど取り込んでみました。
取り込み速度はPC自体のスペックにも多少左右されると思いますので、念の為、スペックも記載しておきます。
メモリ:16 GB
システムの種類:64 bit
※その他GPU等はあまり関係ないと思うので割愛
音楽データの出力先は、前述したNAS「Synology DS218j」でルーターに有線接続。
ノートPCはルーターにWifi接続しています。
この条件下で、実際の取り込み速度は以下になりました。
- 1回目:03:46
- 2回目:03:09
- 3回目:03:28
- 4回目:03:46
- 5回目:03:45
- 6回目:04:34
- 7回目:04:48
- 8回目:04:47
- 9回目:04:50
- 10回目:04:55
最後の方はタイムが遅くなっていますが、おそらく曲数が多いもの(最大74分に近い)だったため、このような結果になったと思います。
ざっくり3分30秒~4分30秒くらいが平均値といったところでしょうか。
仕様としてはCD読み込みの場合、最大24倍速と記載がありますが実際は最大で21倍、悪い時は15倍くらいの時が多々ありました。
また駆動音ですが、普通に使う分にはあまり気にならないレベル。
ですがCD取り込みの際は、おそらく最高速で回しているため「ブーン」という音が結構うるさいかもしれません。
同時に「サー」というファンの音もするので、静かに作業したい場合には不向きかも。
ただ現状でこの音を抑えられる商品は他になさそうなので、個人的には許容範囲だと思います。
音楽データのオンライン化
冒頭で「iPodに毎回音楽データを取り込む運用が煩わしい」と述べましたが、以下の2つの方法でこれを解決しました。
- 「Synology DS218j」に「iTunes Server」の導入
- BOSE「SoundTouch 300 soundbar」で直接NASを読み込み
「Synology DS218j」に「iTunes Server」の導入
「Synology DS218j」には「DiskStation Manager」というOSのようなものが導入されています。
これを通して様々な「パッケージ」と呼ばれるアプリケーションをインストールすることができます。
アプリケーションのインストールに関しては、以下の記事にも記載していますので興味のある方はご覧ください。
これをインストールするだけでOKです。
音楽データの保存場所は「music」ディレクトリを指定しましょう。
♪iTunes
自分で設定した「Synology DS218j」のNAS名(ここではSaiga)を選択すると 画面に取り込んだ音楽データの一覧が表示されます。
iTunesで簡単にNASの音楽データを再生する準備が整いましたので、あとはこのまま再生するか、スピーカーにBluetooth接続して再生すればいいというわけですね。
BOSE「SoundTouch 300 soundbar」で直接NASを読み込み
「SoundTouch 300 soundbar」はスマホアプリ「SoundTouch」で、各種設定や操作を行うことが出来ます。
この設定を行うことで、iPhoneやiPod、PCを経由することなく直接NASの音楽データを再生することができるので、シンプルかつ省エネ。
個人的には最小構成で目的が達成できたので、今後もこの方法で音楽鑑賞していくつもりです。
今回は私が所持している「SoundTouch 300 soundbar」を対象に記載しました。
同様の機能があるスピーカーなら、直接NASを読み込んで再生することは実現できると思います。
外付けBlu-rayプレイヤーでCDを高速で取り込み!NAS経由で手軽に再生できる環境構築も紹介【BDR-XD07J-UHD】|まとめ
外付けBlu-rayプレイヤー「BDR-XD07J-UHD」の紹介と、NASと連携してオンラインで音楽を再生する方法を載せてみました。
NASの故障により音楽データが全て消えてしまったことは悲しい事故です。
ですがそれをきっかけに、新しい外付けBlu-rayプレイヤーを購入することができました。
それまで煩わしかった音楽データの扱いも、NASと「SoundTouch 300 soundbar」を活用することで簡単に管理できることがわかったのは、個人的にも大きな収穫です。
これまで「iPodに取り込んでいない」という理由で聴く機会が少なかった曲も簡単に聴けるようになったので、これからも音楽鑑賞を楽しんでいきたいと思います。