ご存知のとおり「インテリア」には様々な要素があります。
家具、家電、雑貨。
これらは部屋に置くものの中心になってくるのですが、もう1つ重要なものがあります。
それは
観葉植物。
素敵な部屋のレイアウトには、必ずと言っていいほど存在する「観葉植物」。
実際「緑色」には癒やしの効果がありますし、植物は二酸化炭素を吸って酸素を吐いてくれるので、空気清浄の効果もある。
無機質な部屋の片隅に置くだけで、部屋全体がイキイキと見えてくることさえあります。
「インテリア」とは切っても切り離せないほど、重要なポジションの観葉植物。
これまで私も幾度となくインテリアに取り入れ、幾度となく失敗してきました。
そんな私の経験を元に、今回はインテリアに「緑」をどうやって上手く取り入れるかを紹介していきたいと思います。
目次:お好きなところからどうぞ
植物は枯れる
いきなりストレートな見出し。
そう、「観葉植物」は生き物なので、当然枯れます。
もちろん購入前、購入後に主にネットの情報を元に、どのように育成していくかというのはある程度調べます。
ですがサイトに載っている情報というのはあまり当てにならない、というのが私の持論です。
「当てにならない」というのはちょっと言い過ぎですし、語弊があるので訂正すると
「一般的なマンション(戸建て)で育てるには、参考にならないことが多々ある」
というのが正しい表現になると思います。
そもそも私としても室内で簡単に植物を育てられるとは思っていません。
「適した植物」で「それなりの工夫」をしなければ難しいというのは、数々の失敗からわかってきました。
その上で、例えば
「耐陰性がある」とか「耐寒性がある」とか「水はあまりやらなくても大丈夫」
と言われている植物をチョイスするものの、書かれているとおりに実践してみても、枯れるものは枯れる。
ですので、ネット上にある各植物の育て方というのはあくまで「理論上」である場合が多いという印象です。
「普通の家庭」の「普通の部屋」で育てる場合、どうしたらいいか、そもそも育てられるのか
というリアルな意見は、なかなか探し当てることが難しい状況にあると思っています。
そのため今回は「観葉植物失敗歴十余年」の私が、今までに育てた、育てている植物に関して失敗談、経験談を踏まえてリアルな話をしていきたいと思います。
これまで私が育てるのに挑戦してきた植物は以下の通りです。
- パキラ(大小)
- カエデ
- ケヤキ
- ワイヤープランツ
- テーブルヤシ
- ハイゴケ
- アボカド
- オリーブ
- エアプランツ(複数種)
- マドカズラ
- ガジュマル
- フィカス・ウンベラータ
- エバーフレッシュ
- サンスベリア
上記の一覧は、枯れてしまったもの、現在も生き続けているものが混在しています。
それぞれカテゴリ分けして植物の紹介と経験談を述べたいと思います。
ですが当記事では「あまり知識のない素人」でも育てられるのか、簡単なものはどれなのかということをポイントとしているため、予めその旨ご了承ください。
枯らしたことのある植物
パキラ
上の一覧にもある通り、私はテーブルサイズの小さいものから床に置くような大きなサイズのものまで、複数のパキラを育てたことがありました。
観葉植物の代表格、と言ってもいいくらい有名なパキラ。
少しでも観葉植物に興味がある方ならば、1度くらいは育てたことのある方も多いのではないでしょうか。
見た目もわかりやすい「樹木」の形をしていますし、葉の鮮やかなグリーンがとても綺麗。
人気があり、多くの人が育てているということは、難易度としては「低め」であるとイメージされやすいと思います。
実際私もそうでした。
今書いた理由そのままに安易な動機でパキラを買いましたが、両方とも生きていた期間は1年にも満たなかったです。
原因はおそらく根腐れ。
特に小さいテーブルサイズのものはその傾向が強いのですが、売られている時点から底に穴が空いていない鉢に植えられていることが多いです。
そのため、そのまま水を与え続けるとあっという間に根腐れします。
大きいサイズが枯れた理由もおそらく根腐れです。
これは鉢を別で用意し、底に穴が空いていたため水はけできるようにはなっていたのですが、おそらく水の与えすぎが原因だったのではないかと思っています。
あとはそれなりの頻度でベランダ等に出し、外の空気に当てることも重要になってきます。
密閉度の高いマンションでは、空気の流れというのがほとんどない状態が続きます。
人間にとってはそれでいい、むしろ室温が一定に保てるのでメリットがあるのですが植物の場合はある程度の風通しがないと、枯れる大きな原因の1つになってしまいます。
このことは言葉ではわかっていても、実感できるようになったのは割と最近のことだったりします。
「パキラなんて簡単だよ、特別なことは何もしていない」
という方で、何年も育てられ続けているのであれば、その部屋、育て方が自然と整っている可能性が高いです。
- 水はけを良くする
- 水を与えすぎない(1週間に1度くらいで良い)
- 風通しを良くする
- 1日1回は日当たりの良い場所に置く
パキラを育てたい方は、必ずこれらを徹底してください。
(後に紹介する植物も、育て方の基本は全てこれです)
それくらいパキラは難しい植物だと思います。
仕事や用事で忙しく家にあまりいられない人にとっては、かなり不向きだというのが私の所感です。
カエデ
とても日本的で美しい緑色の葉をつける「カエデ」。
「もみじ」の名前でも有名です。
「苔玉」にカエデの木が植えられているものがLOFTで売られているのを見て、その見た目の美しさから、一目惚れのような形で購入。
数年前のことなので、少々記憶が曖昧ですが「苔玉が乾いたらたっぷり水をやる」と書かれていたのでそのとおりにして育成を続けたところ、あっという間に枯れてしまいました。
かなりお気に入りだったので、為す術なくどんどんと葉が散ってゆくその姿は、とても悲しかったことを覚えています。
原因はやはり風通しと水はけの悪さ、だったと思います。
私は観葉植物を「インテリア」の一部としたいので、あまり場所を動かさずに育てられるのが理想的。
ですが、デリケートな植物はそんな人間の「エゴ」を受け入れてくれることはありません。
カエデも間違いなくそういう植物の中の1つと言えるでしょう。
ケヤキ
誰もが知っている有名な植物です。
「大木」というイメージが強い人も多いでしょう。
道路の街路樹や公園に植えられているので、日本人なら見たことがない人はほぼいないと思われます。
ある日、ホームセンターに行った際テーブルサイズのものが売られていたので購入。
鮮やかな緑の葉っぱが美しく、春から夏にかけては枝を伸ばして新芽を出したりもしました。
3年くらいは鑑賞を楽しめていたと思います。
ケヤキは冬になると葉を茶色くして落葉し、春になると再び葉をつけるというのを繰り返すのですがその年の春になっても一向に葉を出さない。
まさか…と思いましたが、諦めたくなかった私はもう1年待ってみることに。
しかし翌年の春もやっぱり葉は出してくれませんでした。
少しの間でしたが元気な様子だったので、安定してくれるかと思っていましたが生き物はそう簡単にはいかない、という好例になるでしょうか。
ワイヤープランツ
「ワイヤープランツ」は、緑色の丸く小さな葉っぱが可愛らしく、枝が「ワイヤー」のようになっていることからその名が付いています。
戸建ての外構などに植えられていることも多く、生育が上手くいっている場合はその強靭な繁殖力を活かし、すごいボリュームとなって地面を隠しているケースをよく見かけます。
外で育てるイメージが少々強いワイヤープランツですが、生命力、繁殖力が強いこと、事前の調査で得た、室内でも育てられるという情報を信じて購入してみることに。
透明で平たい容器を使うことで、土の色とワイヤープランツの様子を見られるようにしてみたのですが、これも短期間で枯れてしまいました。
基本である「水はけ」「日当たり」「風通し」が出来なていなかったことが原因だと思われます。
ですが、やはりそもそも室内向けではないのではないか、というのが私の結論です。
テーブルヤシ
こちらもポピュラーな観葉植物の一種「テーブルヤシ」。
私は100均で売られているポットを購入しました。
小さいサイズのものだったので、小さめの鉢に入れてテーブルの上で育成、鑑賞していたのですがこれもあっという間に枯れてしまいました。
あっという間過ぎて愛着も経験も得る前に終わってしまいました。
100均のものだったので、植物自体の質があまりよくなかった、という可能性は多少あるかもしれません。
やはり風通しの悪い密閉されたマンションという空間では難しいのでしょう。
ハイゴケ
難しいと言われる「コケ」にも挑戦してみたことがあります。
公園などに生えているコケの絨毯は美しく、私は昔から憧れを持っていました。
購入後、調べたとおりに水をやったり、日当たり、風通しなど色々と調整しましたがあえなく撃沈。
植物の中でもかなり難易度が高いと思われますので、素人が安易に手を出すものではないというのが私の結論です。
「コケ」といえば芸人アンガールズの田中さんが最近では有名ですが、ちょっと尊敬しています笑。
アボカド
女性に大人気、「森のバター」とも言われているあの「アボカド」です。
実を開けると中に大きな種がありますが、あれを水につけておけば発芽することをご存知ですか?
私もその情報を知ってから、アボカドを食べた後イソイソと種を採取しては水につけていたのですが、いずれも腐るばかりで発芽せず。
アボカドの発芽率が高い私の父から、実際に発芽したものを譲り受けました。
その後鉢に植え、他の観葉植物同様に育成していたのですがどうにも調子が悪い。
これはまずい、ということで外に出したり色々と試行錯誤してみましたが、やはり枯れてしまいました。
アボカドは元々暖かい地方の植物なので、日本で育成する際は相応に気を使う必要があるのですが父が言うには「特別なことは何もしていない」とのこと。
それで立派な株にまで育てているのですから、どうやら私とは知識量や「何もしていない」の前提が違うようです。
勝てるわけがないのです笑。
オリーブ
速水もこみちさんの高打点からの垂直落下で有名、あの「オリーブオイル」の「オリーブ」です。
園芸ショップやホームセンターに行くと数多くの苗が売られているので、ポピュラーですし育てている人も多いと思います。
他の観葉植物とは違い、室外で育てていました。
プランターに土を入れ、あわよくば実がなるようにと種類の違うものを1つずつ。
新しい枝や葉も出てくることを確認し、それなりに順調に育っていたある日。
その日は真夏の猛暑日でした。
外出していたわれら夫婦は
と心配していました。
帰宅した私はオリーブをいち早く部屋に入れましたが、どうにもぐったりしている様子。
水をやったり、考えられるケアをしてみましたが一向に状態は改善せず。
そのまま枯れてしまいました。
今回の原因は珍しくはっきりわかっています。
当たり前ですが、炎天下に放置するのはNGということですね。
エアプランツ
一口に「エアプランツ」と言っても、数多くの種類があります。
それぞれユニークな形をしており、よく売られている際にキャッチコピーとして用いられるのが
「少しの水だけで簡単に育てられます、放置可能!」
というような煽り文句。
私はそれにいとも簡単に釣られ、これまで数々のエアプランツに手を出してきました。
ところが、数カ月はもつものの、1年耐えたものはまずありません。
ことごとく枯れます。
エアプランツの中でも特徴的な「スパニッシュモス」にも手を出しました。
オシャレなカフェや部屋には、必ずと言っていいほど存在する必須アイテム。
ところがこの植物の原産地は高温多湿、日本の環境とはおよそ違うためこのギャップをどこまで埋められるかが育成の鍵になってきます。
私もこのスパニッシュモスにはかなりの労力をかけました。
朝夕には霧吹きで水をやり、週1で丸ごと水に浸ける「ソーキング」と呼ばれる手法も実践しました。
ある程度の期間はみずみずしく、綺麗なグリーンを保てていたのですがやがて段々と一部がカラカラになっていき、最終的には干からびてしまうという結末でした。
「少しの水だけで簡単に育てられます、放置可能!」
という煽り文句に釣られて私のような悲劇を繰り返さないためにも、購入前にここに述べた事実を一度思い出してみてください。
今も元気な植物
記事が長くなってしまったので、今回は一旦ここまでとなります。
次の記事ではわが家の「今も元気な植物」について紹介していきますので、ご期待下さい!
初心者の方はこれを買えば、枯らすことなく観葉植物を楽しめると断言できます!