6月に入り、どんどん暑くなってきました!
日によっては「まだ真夏じゃないよな!?」と疑うくらい暑い日もあります。
これから夏にかけて、絶対に美味しくなってくるお酒。
そう、ビール!
ビール好きにとっては最高の季節がやってきたというわけです。
「ビール飲もう!こんなビールがオススメですよ!」
という紹介記事にしちゃってもいいのですが、今回は少し変わった切り口から攻めてみたいと思います。
題して
「ビールをワイングラスで楽しもう!~味わいをさらなる高みへ~」
ビールというのはグラスだったり、ジョッキで飲むのが一般的ですよね。
それをあえてワイングラスで飲むと、もっと美味しく感じるよ!というのをコンセプトに今回紹介したいと思います。
既に知ってるよ、やってるよ!という人にとっては、今回の記事はあまり得るものはないかもしれません。
ですが、最後の方にちょろっとオススメの「ドイツビール」を紹介するので、ぜひ見ていってやってください!
目次:お好きなところからどうぞ
お酒ごとに違う「最適な酒器」
酒器っていうのは、そのお酒ごとに適したものが色々あります。
日本酒だったら、とっくり・ぐい呑。
焼酎やウイスキーだったら、ロックグラス。
ワインだったら、ワイングラス。
ビールだったら、ジョッキ。
まぁだいたい世間一般で持たれてるイメージはこんな感じではないでしょうか。
別にこれらの酒器で飲むことはマストではありませんし、人それぞれ好きなコップで楽しめれば、それはそれでいいと思います。
しかしやっぱり「最適な酒器」っていうのは、先人の「飲ん兵衛先輩達」の知恵の結晶。
理にかなっているからこそ、ここまで脈々と受け継がれてきているわけです。
それぞれの特徴やどういう点が理にかなっているか、という説明をしだすと長くなりますし、今回の話からズレていってしまうので割愛します。
今回私が提言していることは、上記からは少し外れているということになりますね。
「ワイン」グラス、とわざわざお酒の名前が名指しになっているくらいですから。
でも実はこの「ワイングラスでビールを飲む」という方法、ある飲食店が既に取り入れているのです。
多分私が知ったのも、このお店からだったのではないかと記憶しています。
多くの方も、もしかしたらそうなのではないでしょうか。
キリンシティ Kirin City
自然が育んだ生命への畏敬を忘れず、ビール造りを続けてきたキリンビール。
出典:キリンシティ Kirin City キリンビール【キリンシティとは】
そのグループ会社であるキリンシティだからこそ、生産者の想いをお客様にお届けしたい。自然の恵みをいただき、農家さんが丹精込めてつくった野菜や肉、職人さん手作りのソーセージ等々、生産者の想いが詰まった食材を集め、“厨房での手作り料理”にしてご提供します。もちろん、樽生ビールはキリンシティ伝統のドイツ伝来“3回注ぎ”でご提供。日本の大地が育んだシャトー・メルシャンをはじめ、各国のワインやウイスキー、数多くのカクテルも取りそろえ、料理とともにお楽しみいただけます。
そう、ご存知「キリンシティ」。
ビールで言えば「一番搾り」。
有名な「キリンホールディングス」のグループ会社である「キリンシティ株式会社」が運営しています。
このお店の一番の特徴は、引用にもある通りビールに合う本格的なソーセージ等の料理、そして「3回注ぎ」で提供する「ワイングラス」に入ったビールです。
ビールと言えば大ジョッキでガブガブと飲んで、プハーッとやるイメージの強いお酒です。
しかしキリンシティでは、雰囲気を始めワイングラスに入っていると、とても同じお酒とは思えない。
それこそワインのような上品さを醸し出し、飲んでみるとこれがまた格別に美味い!
ジョッキでは感じられなかったような、ビールの持つ香り、風味、甘さを主に鼻を通して感じることができるのです。
ビールの旨さと奥深さを気づかせてくれます。
なぜこんなにも違いがあるのか。
答えはワイングラスの形状にありました。
ワイングラスの形状
ボウルの形状は様々であるが、香りの鑑賞に適するように上部が少しすぼまっているものが多い。ぶどう品種により、香りの立ち方や味覚成分に違いがあるため、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを使ったボルドーワイン用ではやや縦に長く、ピノ・ノワールによるブルゴーニュワイン用はまん丸に近い形になっている。このようにすることでワインが最初舌のどの部分に触れるかを変化させる工夫がなされている。
出典:ワイングラス - Wikipedia
Wikipediaからの引用ですが、
「香りの鑑賞に適するように上部が少しすぼまっているものが多い」
というのが最大のポイントですね。
ワインの楽しみ方っていうのは、味はもちろんですがその匂いも存分に感じることも大切になります。
つまり、匂いがすぐに外に出てしまわないように、グラスの内側に空気が滞留するように工夫されているということ。
ビールも同じです。
ジョッキグラスだと上部大開放!
更に炭酸で風味はどんどんと放出されることになるので、ビールの香りを感じにくくなってしまっています。
ですがワイングラスに注ぐことで、その放出が最小限に抑えられ、本来の香りや味を楽しめるようになるという理屈です。
ワイングラスのすすめ
ワイングラスでビールを飲めば美味いことはわかった。
ではどんなワイングラスを選べばいいのか。
そこでわが家で愛用しているワイングラスを紹介したいと思います。
それがこちら。
<ソムリエ> バリューパック リースリング・グラン・クリュ/ジンファンデル(2個入)
高さ:226 mm
製法:ハンドメイド
素材:クリスタル
容量:380 ml
デザイン年:1991 年
生産国:ハンガリー
ブドウ品種:リースリング、アルザス・グラン・クリュ、コート・ド・プロヴァンス、コート・デュ・ローヌ・ロゼ、グリューナー・フェルトリーナー、ボジョレー・ヌーヴォー、ランブルスコ、サンジョヴェーゼ、ジンファンデル
販売数量:2個
世界的に有名なワイングラスメーカー「リーデル」のワイングラスです。
このワイングラスは「公式オンラインショップ限定」で「創業260周年を記念したリーデル最高峰のハンドメイドグラスセット」となっています。
赤ワインから白ワインまで幅広く使えるWネームグラス。繊細なワインがもつさまざまな香りを集約させる長いボウル。舌先に導かれたワインは、勢いよく流れ、酸と果実味の調和を表現します。最もニュートラルなグラスとして、世界のプロフェッショナルに認められた形状です。
出典:<ソムリエ> バリューパック リースリング・グラン・クリュ/ジンファンデル(2個入)
価格は17,000円(税別)
職人が1つ1つ丁寧に作り上げている、ことこそのクオリティなので多少お高めではありますが、納得のお値段。
正直な話、私はあまりワインは詳しくないため、どんなグラスがいいかというのはほとんどわかりませんでした。
この商品であれば複数の種類のワインが楽しめるということ、いわば「エントリーモデル」のような形だったので選んでみた、という経緯があります。
購入後、あまり頻度は高くないものの妻とワインを楽しんでいたのですが、ある日、先程紹介したキリンシティのことを思い出します。
「このワイングラスでビールを飲んだら美味しいんじゃない?」
結果は、もはや語るまでもありませんね!
売れても私には1円の収益もありませんので、本当にオススメしたいワイングラスだということをわかっていただければと笑。
どうしてここまでこのグラスを推すのかと言われますと、一応それなりの根拠がありまして。
実はこのグラスを購入した後、「リーデル」で別のグラスも買いました。
<オヴァチュア> レッドワイン(2個入)
高さ:187 mm
製法:マシンメイド
素材:クリスタル
容量:350 ml
デザイン年:1989 年
生産国:ドイツ
販売数量:2個
価格は3,000円(税別)
先程紹介したものと比べると、だいぶ差があることがわかるかと思います。
追加購入した意味としては、普段使い用として気軽に使えるものが欲しかった、というところにあります。
結果として、味の違いがエグいくらいに顕著だったため、こちらはあまり使わなくなってしまったのですが笑。
グラスの一番の違いというのは、ガラスの厚み。
高いグラスの方は薄く、安いグラスの方は厚い。
恐らく数mmの違いなんでしょうけど、口当たりの感覚がまるで別物で薄いほうがスッと口に馴染みます。
なので口に入ってくる液体の流れもスムーズ。
あとはやはり香りの違い。
形状は素人目ではわからないくらい同じ形です。
ですが鼻先がグラス内に入った時に感じる、匂いの濃密さと言いますか、ふくよかさ、芳醇さみたいなものにやっぱり差があるんですよね。
一言で言うなら「高い(良い)グラスはお酒の美味しさを引き出しやすい」ということです。
オススメのビール
これまでの紹介で、ビールをワイングラスで飲むことの良さ、質の高いワイングラスの素晴らしさが少しでも伝わっていればと思います。
最後に私の大好きな「日本のビール」と、「ドイツのビール」をそれぞれ紹介して終わりたいと思います。
ザ・プレミアム・モルツ 〈香る〉エール
日本のビールの中でも最高峰、サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ 〈香る〉エール」です。
私はもともとプレモルが大好きなのですが、この「香るエール」を飲んだときには衝撃が走りました。
こんな美味いビールあっていいの!?
いいのか悪いのかと言われたら、そりゃもちろんいいんです笑。
それまでのプレモルの芳醇さ、香り高さを更に超えてきた「スーパービール」と言っても過言ではないでしょう!
お金が許すなら、一生このビールを飲み続けたい、と思うくらい好きなビール。
もちろん今回の本題である「ワイングラスでビールを飲む」にも最適です。
ビールの持つ芳醇さと酒器の特徴が相乗効果となって、もはや別のお酒になっているくらいの感覚に陥ります!
ちょっと興奮して取り乱しましたが、飲んでみて絶対に後悔はさせませんのでぜひお試しください!
ホフブロイ・オリジナル
ビールの本場ドイツの「国立ホフブロイハウス醸造会社」が直営する「ホフブロイハウス」で提供されているビールです。
私は数年前に旅行でドイツに訪れた際、ミュンヘンで開催されている「オクトーバーフェスト」でこのビールの存在を知りました。
日本のビールとの一番の違いは、なんと言ってもその力強さ。
記憶だと確かアルコール数6~8%くらいだったと思います。
日本のビールは大体が5%前後くらいなので、一口目からガツンとくるその感覚でアルコールの強さを体感できます。
強いからと言って大味なのかというとそんなことはまったくなく、むしろ繊細でビール本来の麦の旨味、香りの芳醇さを感じることができます。
ビール好きなドイツ人が作るだけのことはあるな!と唸るほどのクオリティです。
私は今でもこのビールを最初に飲んだ時の衝撃を忘れることができません。
日本でドイツビールを飲む場合には、Amazon等の通販で購入するか専門のお店に行く必要があります。
普通の居酒屋で扱っていることは、残念ながらなかなかありません。
ホフブロイに出会ったことは今のところ一度もありません。
中でも有楽町にある「バーデンバーデン」というお店ではホフブロイを始めとし、各種ビールを取り扱っているのでオススメです。
バーデンバーデン
予約・お問い合わせ:050-5592-5158
住所:東京都千代田区有楽町2-1-8 JR高架下
交通手段:JR有楽町駅日比谷出口より徒歩3分、東京メトロ日比谷駅A4出口より徒歩2分。
定休日:不定休
ワイングラスでビールをもっと美味しく飲もう!
「ワイングラスでビールを飲む」ことの良さと、「オススメのワイングラス」そして「お気に入りのビール」を紹介してきました。
お酒というのはいろんな楽しみ方ができますし、酒器を変えてみるのもその手段の1つです。
この夏はワイングラス片手に、ソーセージでもつまみながらビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
あー、記事を書いていたらビールを飲みたくなってきてしまいました!
お先に、いただきます!