私イツキは、3月に次女が生まれたことをきっかけに2ヶ月間の育休を取得しました。
夫婦にとって、子どもたちにとって、わが家にとって大きな意味を持つことになった「父親の育休」。
昨今では「男性の育休取得義務化」といった動きも見られ、世間的にも注目が集まっています。
私たちが育休を通して得た経験、リアルな感想、メリット・デメリットについて記事にし、発信することに意義があると考えたため、夫婦それぞれの目線でまとめることにしました。
育休に興味がある方、これから取得しようと考えている方にとって参考になればと思います。
また今まであまり知る機会がなかったという方も、ぜひご覧になってみてください。
目次:お好きなところからどうぞ
家族構成
前提として、まずわが家の家族構成を記載します。
夫
イツキ(私)です。
30代半ばで会社員をしています。
これまで何度か転職の経験あり。
2019年3月から当ブログ「サイガログ」を始めました。
詳しいプロフィールは以下にも記載しています。
妻
ナメコです。
30代半ばで会社員をしています。
1つの会社に勤め続けて十数年。
当ブログのもう1人のライターでもあります。
2019年3月に次女を出産し、現在産休・育休中。
詳しいプロフィールは以下にも記載しています。
長女
3歳の女の子です。
最近言葉が達者になってきました。
ピンク色、プリンセス、ポケモンが大好き。
わが家の元気印です。
次女
2019年3月に生まれたばかり、0歳の女の子です。
最近では声掛けにも反応し、ニコニコ笑うようになってきています。
わが家の癒やし担当です。
この子が生まれたのをきっかけに、私は育休を取得しました。
育休とは
以前の記事で「育休」について昨今の社会的な動き、取得率などの現状、取得するための条件や、給与(給付金)などの情報について記載しています。
こちらを読めば育休についてほぼ全てのことがわかる内容になっていますので、ぜひご一読ください。
「長女」出産時の育休について
3年前、妻が長女を出産したとき、私は育休を取得しませんでした。
理由は以下の2つです。
- 今勤めている会社に入社したばかりだった
- 育休に対する理解度が浅かった
長女が生まれる2ヶ月ほど前に今の会社に入社したばかりだったため上司や同僚に申し訳ない、という気持ちが少なからずありました。
「育休」の存在は知っているものの、具体的にどういう制度なのかということまでは知りませんでした。
また入社したて、ということでその会社の文化や仕事内容を覚えるのに必死だったため、そのことについて勉強する意識や時間もなかったという事情があります。
ただ、入社して1ヶ月くらい経った時、上司と面談する機会があったのですが、その際には「育休取ってみたら?」と提案をいただきました。
ですので、この頃には既に「もし次の子が生まれたら育休を取ってみよう」と意識していました。
育休を取得しようと思った動機
1つ目は前項で述べたとおり、長女が生まれた際上司から育休取得の提案をされたこと。
2つ目は妻が長女出産後、いろいろと大変な思いをしていたのを知っていたのでその負担を少しでも軽減できればな、と考えていたため。
2つ目の詳細については妻目線の記事で詳しく書かれていますので、以下の記事をご覧ください。
3つ目は子どもたちと長くふれ合いたい、と思ったためです。
日頃から時間があるときは長女と遊んだり、話したりするのを意識的にやっていたほうではあります。
ですが次女が生まれることでそれぞれに割ける時間が減り、寂しい思いをさせるのではないかと考えていました。
また幼少期は親との関わりが深く、愛を感じるほどその後の人生に良い意味で大きく影響すると自分の親からも聞かされていますし、私もその通りだと思っています。
以上、主にこれら3つの理由を動機に、育休を取得することを決めました。
なぜ「2ヶ月間」にしたのか
今回取得した育休の期間は「2ヶ月間」です。
なぜこの期間にしたのか。
「1ヶ月間」では、出産後の大変な時期を乗り越える期間としては短いと思ったからです。
これは長女の出産時の経験を元にしています。
「3ヶ月間」では、業務上の都合をつけるのには少々長い。
上記の事から、間を取って「2ヶ月間」にしたという形になります。
期間については家庭や仕事、個人的な都合などの要素で最適な長さが異なります。
それぞれが熟考の上、決めるのが一番だと思います。
職場の反応
まず上司に相談し、許可を得てから同僚にその旨が展開されるという形になりました。
私の会社では「男性が育休を取得する」という行為に対して肯定的な空気があります。
上司もまた「どうぞどうぞ!育児頑張ってください」という感じでした。
周囲の理解、会社全体の空気感という前提があったので、何の気兼ねもなく、育休の相談をすることができました。
面談時の雰囲気
実際に育休を取得する、と決まった後、人事の方と面談を行いました。
希望の期間を伝えた後は、育休とはどんなものか、提出書類やその他注意点などを親切かつ丁寧に教えてもらうことができました。
前項でも述べたとおり、会社として「男性の育休取得」に肯定的であること、周りの同僚にも勧めてほしい旨を伝えられました。
というわけで、私は同僚に限らずこのブログを通じて「働く男性全員」に育休の良さを伝えています笑。
提出書類について
前項で「提出書類」について説明があったと記載しました。
育休開始1ヶ月前、育休開始前、出産後、それぞれのタイミングで提出する書類があったので忘れないように自分の「TODOリスト」に追加し、時期ごとに処理していきました。
細かい内容については「育休まとめ記事」に記載していますので、そちらをご覧ください。
丁寧な説明を受けていたので、内容や提出方法に困ることはありませんでしたが正直言って量が少々多いと感じたのは事実です。
育休開始
こうして育休開始初日を迎えました。
この頃、既に妻は次女の出産を終え「里帰り出産」ということで実家に帰っていました。
私と長女の2人暮らしが始まります。
私はこれまでも長女の世話を可能な限りやってきていましたので、何かに困るということはありませんでした。
ですが、連日連夜つきっきりで遊び、食事の用意をし、風呂に入れ、寝かしつけるという「ワンオペ」はやはり大変です。
育児は「夫婦間の協力」が最重要だ、という意識を改めて持つことができました。
また、お金の面については「育児休業給付金」が約3ヶ月後に入ってくるとはいえそれまでの間無収入になりますので、多少不安に思うことがありました。
もちろん心配にならないよう、貯金は用意した上で、育休を取得していたんですけどね。
定期的にまとまった額が収入として入ってこない、というのはそれだけで人間を不安にさせる要因になることに気付かされました。
育休中取り組んだこと
その後、妻と次女は自宅に戻り、4人での生活が始まりました。
「育児休業」ですから、育児をするのがメインなのはもちろんです。
ですが、その中でもやはり空き時間というのは出てきます。
それを有効活用する手段として、以下のことを取り組むことにしました。
花壇の手入れ
わが家の外構にちょっとした「花壇」のスペースがあるのですが、2年前に引っ越して以来、ほとんど手付かずのままでした。
というのも私が興味があるのは、主に部屋のインテリアだったからです笑。
これまでは外のことは割とどうでもよかったのですが、時間もあるしせっかくだから綺麗にしてみるかということで花壇(庭)の整備と装飾、というものに取り組んでみることにしました。
この内容は今後記事としてまとめる予定ですので、ご期待下さい。
ブログの運営
当ブログ「サイガログ」のことですね。
実際は始めるまで、本当に開始しようかどうかかなり迷っていました。
これまで、特化ブログを運営して収益を出すということは経験していたのですが 雑記ブログは初めてですし、やるからには「毎日更新」を目指したい。
ですがブログを運営する大変さは身にしみてよくわかっていました。
「記事を書く」と一口にいっても、その内容と作業量は膨大ですからね。
2ヶ月後、育休期間を振り返った際「育児だけしていた」というのも良いとは思います。
しかし、私個人の性質として、何か少しでも目に見えるような生産的なことをしていないと心が腐ってしまうという未来が想像できたので、「自身のメンタルコントロールの一環」として運営開始に踏み切りました。
結果として、ここまで毎日更新を達成し、徐々に収益も出始めている現状があります。
この2ヶ月の中で本当に「育児しかしていない日」もあったのですが、「でも1記事は書いた」という事実が、私の精神を安定させていたことは間違いありません。
あの時「ブログを始めてみる!」と決意して本当に良かったと思います。
またそれを快く承諾し、私と一緒に記事まで書いてくれると決めた妻には、最大の謝辞を贈りたいと思います。
あざす!
育休終了後は職場復帰し、また以前の生活が戻ってくるため今までのように空き時間で執筆活動に励む、というのは難しいかもしれません。
ですが今後も毎日更新を目標とし、やれる範囲で最大限努力していきたいと思います。
育休のメリット
5月いっぱいで私の育休は終わりとなります。
この2ヶ月間の経験を踏まえて、まずは育休を取得することのメリットを述べていきたいと思います。
子どもとふれ合える時間が増えた
基本にして最大の目的です。
当然ながら、この目的はバッチリと果たすことができました。
自分の子供はやっぱり可愛い!という当たり前の感想もそうですが、「育児とは」という全人類がもつ課題について真剣に考える時間を得られたのは、大いなる収穫だと思います。
育休前と育休後、子どもとの接し方についておそらく変わっているのではないか。
そう自分でも思えるくらい有意義な時間でした。
妻と話す時間が増えた
育休中の妻も家にいますので、相対的に会話する時間が増えました。
それまでも少なかったわけではないのですが、時間がなくて話せていなかった大事なことや割とどうでもいい話まで、多岐にわたって会話し共有することができました。
いくら好き同士で結婚したとはいえ、共に生活し、子どもが生まれることでいろんな考えや価値観のズレというのは出てくるものです。
そのズレを埋めるためのコミュニケーションに多くの時間を使えたというのは有益だったと感じています。
自分の人生について考える時間をもてた
これまで会社員として十数年間働いてきました。
私は20代半ばくらいから「会社の給与に依存して一生を過ごす」という人生に懐疑的でした。
休みの間に、具体的にどうするか、別の選択肢の可能性、今後どのように過ごしていきたいか、ということを考える時間をもてました。
会社員として毎日働いているときは、思考停止する日もありました。
この育休期間で「ブログ運営」という新たな活動も始めることができましたし、今後の生き方はこれまでと違ったものになっていくと思います。
「1度立ち止まる」良いきっかけになったと感じています。
資産運用について勉強することができた
昨年末、2019年の抱負として「資産運用について学び、実践すること」を掲げました。
現段階でそれは達成できているのですが、まだまだ勉強が不足していると感じています。
働いて育児をしていると、時間を確保することはなかなかに難しいのですが育休中は空いた時間に勉強することができたので、大いに有効活用させていただきました。
今後も得た知識を活かしながら「資産運用」について前向きに取り組み、勉強も続けていきたいと思います。
平日休みを堪能できた
これは結構大きなメリットです。
休日は観光地はもちろん、近所の公園すら激混みです。
人混みが苦手な私はこれがかなり苦痛で…。
なので休日はあまり出歩きたくないのですが(2人の子持ちがそんなこと言っていいのか)この際だから、ということで平日休みを大いに活用させてもらいました。
公園、空いてる!
電車、空いてる!
動物園、空いてる!
0歳の次女がいるので、あまり遠出はできませんがそれでも平日の恩恵は十分に享受できました。
そしてより一層休日は外に出たくなくなるという…(デメリット?笑)。
育休のデメリット
育休を取得することでメリットはたくさんありますが、デメリットも存在します。
光があれば影もある。
風邪を引きやすくなった
今までこの事実をあまり認めたくなかったのですが…。
この2ヶ月間で3、4回は体調を崩しています。
機能停止レベルは1度だけだったのですが、頭痛だったり寒気だったり関節痛だったり全身の倦怠感だったりいわゆる風邪の初期症状から始まり、2~3日その状態が続きます。
毎日会社に通っていた頃は、満員電車に揺られていたおかげか免疫がついていたのかもしれません。
最近では子どもと公園に行っただけで、翌日体調が悪くなるのでマスク装着が欠かせなくなりました。
何事も健康な体が資本ですからね。
これは大問題ですよ…。
色んな事情で毎日家にいる方はどうやってこの問題を克服しているのか、非常に気になるところです。
運動不足に陥る
これは育休の問題ではないのですが…。
朝起きてブログ書いて、子供の面倒を見て、家事をして、ブログを書いて、気づけば夜。
あぁ疲れた、と一杯酒を飲んだらその日はもう終了です。
基本的に夫婦2人で育児をすることが育休の意義だと考えているので、私だけ時間を作って外に出たり、運動しにいくわけにもいかず。
運動不足解消は一体いつになるのやら…。
毎日仕事して、家事して、育児して、運動も適度に行って、ブログ書いて、夫婦関係も良好。
私からすると「超人」にしか思えないのですが、そういう人実際にいるのが世の中なんですよねぇ…(遠い目)。
ダイエット失敗
運動不足と関連して。
実は育休前、ダイエットしようと意気込んでいました。
お父さん、10kg痩せて若かったあの頃のプロポーションを取り戻しちゃうぞー!
なんて妄想は夢のまた夢。
今年の健康診断では、ほぼ確実に「メタボ」と診断されることでしょう。
メンタルコントロールの難しさ
こういうことはあまり言いたくないのですが、リアルな意見や感想もやはり価値があると考えて。
前項まででも述べたとおり、「育児休業」の一番の目的はやはり「育児」です。
しかしながら、これは人にもよると思いますが、毎日毎日育児ばかりしていると 私は「自分の人生」が失われていく感覚に陥ってしまうことがありました。
私にとってはやはりこの感覚が一番辛く、育休開始当初から病みそうな気配がしていました。
ですのでブログを始め、今日まで続けていて本当に良かったと思います。
同じように育休取得を考えている方は、何か1つでもやりたいことや日課を決めておくことを強くオススメします。
「やった結果」が物理的に残るものだと、特に有効ですね。
男性の育休は良いことづくめ!経験談やメリット・デメリットをお話します【夫目線】|まとめ
私が育休を取得するきっかけ、休業期間中の過ごし方やメリット・デメリットなどを紹介してきました。
最後にデメリットを少し挙げましたが、これらも霞むくらいメリットのほうが大きかったというのが総括して言えることです。
子ども、夫婦、そして自分のために使える大事な時間となりました。
まとめ記事の方でも紹介しましたが、日本では男性の取得率が1桁台とまだまだ低いのが現状です。
この記事で1人でも育休について興味を持ったり、実際に取得するきっかけになれたらこれほど嬉しいことはありません。
以上、私イツキの夫目線による育休についての記事でした。
ぜひ妻ナメコの記事も読んでみてください。