【Netflix】ドラマ「夫のちんぽが入らない」レビュー - 登場人物全員ヤバい!

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Netflixオリジナルドラマ「夫のちんぽが入らない」を視聴しましたので、そのレビューになります。

ちなみに私は原作未読

ドラマ版の不明点や気になるところは、もしかしたら原作では描かれているのかもしれませんが、その旨予めご了承ください。

なお、このレビューは「視聴済み前提の完全ネタバレ」となりますのでまだ視聴がお済みでない方、ネタバレを嫌う方はここで読むのを中止することをおすすめ致します。
イツキ
ドラマ「夫のちんぽが入らない」はFODでも配信中です。

目次:お好きなところからどうぞ

「夫のちんぽが入らない」とは

『夫のちんぽが入らない』(おっとのちんぽがはいらない)は、こだまによる日本のエッセイ作品。略称、「おとちん」。
主婦・こだまが夫との性生活の悩みを綴った私小説で、2014年5月の同人誌イベントで発売の同人誌に短編エッセイとして寄稿され反響を呼び、大幅な加筆修正を経て長編小説として2017年1月18日に扶桑社より刊行。文庫版特別収録エッセイ「ちんぽを出してから」を収録し2018年9月14日に講談社文庫より文庫化された。Yahoo!検索大賞小説部門を第3回(2017年)・第4回(2018年)の2年連続受賞。
および、それを原作とした漫画。フジテレビの制作によりドラマ化され、2019年にFODおよびNetflixにて配信されている。

出典:夫のちんぽが入らない - Wikipedia

先入観

なかなかにセンセーショナルなタイトルなので、私は作品のイメージとして
「ギャグ路線、まではいかないにしてもコミカルなドラマ」だと思っていました。

ところが視聴してみるとその先入観は一変。

夫婦関係」「セックス」を題材とした重いテーマが背景としてあり、物語も重く、静かに進んでいきます。

俳優陣

石橋菜津美

主役の一人「渡辺(山本)久美子」を演じる石橋菜津美さん。

私はこのドラマで石橋さんを初めて知りましたが、非常に人物像にあった配役だと思います。

田舎出身で奥手で世間知らず。
思ったことを口にできず、友達付き合いもなく誰にも相談できない性格。

基本的には真面目だけど、夫婦関係のもつれから
その真面目さが悪い方向に進んでいってしまう様子を見事に演じています。

テーマ上必須である「濡れ場」のシーンでは、胸を晒しているのですが
特段エロスを感じさせない辺りが、この女優さんの魅力なのではないかと思います。

いや、これ褒め言葉です。

中村蒼

主役の一人「渡辺研一」を演じる中村蒼さん。

一見二枚目だけど、どことなく子供っぽさや危うさが漂う彼は「渡辺研一」という役柄にぴったりだと感じました。

笑顔が素敵なんですが、どことなく怪しさがあるというか、うさんくささや何を考えているかわからない、という彼の魅力が
渡辺研一」という人物に深みを与えています。

ストーリー

出会い

主人公の「渡辺(山本)久美子」通称「くみちゃん」は、母親に愛されていないと感じながら生きていた、どこにでもいそうな田舎娘。

大学進学と同時に上京した彼女のアパートに、後に夫となる「中村蒼」さん演じる「渡辺研一」通称「けんいちさん」がやってくるところから物語はスタートしします。

まぁここの出会いがなかなか衝撃的なのです。

久美子がアパートに引っ越したてで、カラーボックスの組み立てに苦戦しているところに研一が勝手に部屋に入ってくる。

そしてサッとカラーボックスを組み立てる。

断りもなしに冷蔵庫を開けて、お茶を飲みだす。
テレビをつけて野球中継を勝手に見る。

文章だと伝わりづらいかもしれませんが、映像だとなかなかヤバい光景です。

後に研一の告白で、この時はかなり緊張していて
「手伝おうか?」と尋ねたら断られると予感していたので、あえて強引にした
という事実がわかるのですが、それにしても怖すぎる。

私は視聴中「こいつサイコパスか?」とすら思いました。

一方で久美子も危機管理能力ゼロ。

図々しいとは思ったが大学生とはこんなものなのか」と感じていたようですが
いやいやいや、世間知らずも甚だしいとはこのことか。

これ、研一が悪人ではなかったから物語が成立しているわけですけど
普通だったら性犯罪に巻き込まれる可能性大の案件ですよ。

もし私が久美子の父親だったら「育て方を間違えた」と後悔してもしきれません。

そもそもこんな娘をボロアパートに一人暮らしさせることを許可してるくらいの親ですから親子共々感覚がちょっと普通じゃないな、という気もしますが。
(両親がヤバいのは後の展開で明らかになります

このヤバめの出会いの後、何度か飯に行ったり散歩に行ったりのやり取りを経て
研一からの告白で正式に付き合うことになります。

男女が付き合ったらやることは1つ。
早くも濡れ場が来るわけですが、そこで判明するわけですね。

入らない」と。

この時は「まぁそういうこともあるよ、焦らずいこう」と終えるのですが
地獄の始まりはまさにここからなのでした。

結婚

4年後、二人は夢であった教師になり、結婚します。

久美子両親に挨拶に行った際の研一の決めゼリフ

「こんな純粋な人は見たことがありません」

それまで反対していた父親でしたが、この一言に心を動かされたのか
研一を認め、結婚することも認めます。

いやまぁ普通に良いシーンなんですけど、ちょっと薄っぺらいなと。
特に研一の言うこの「純粋」という単語には「処女」という意味も含まれてるんですよね。

後にわかることですが、実は久美子は研一以前にも男性経験があって処女ではない

そんなセリフ受けて「こいつ久美子のことわかってる!」とあっさりOKしちゃう父親に対しても、いやいやそれどうなんだ、と思ったのが正直なところです。

まぁ久美子の両親は後のシーンでも出てきますが、結構ヤバい二人なので
こんな薄っぺらい決めゼリフでOKしちゃうのも、今となっては納得なんですけどね。

あとせっかく母親がちらし寿司作ったのに「そんなのいらないから、出前寿司取れ!」と、言い放っちゃう久美子の父親。

そりゃ夫婦仲が悪くなるわけですよ。
人の気持ちを微塵も思いやることができないクソ親父でした。

とにもかくにも二人は結婚したので、当然夜の営みというやつはあるわけですが
未だに夫のちんぽは入らないわけです。

ローション」を見つけた時、久美子は「これは世紀の大発見だ!」ばりに希望の光を見つけるのですが
4年以上も付き合ってて今更ローションかよ、というツッコミは視聴者誰もが抱いたことでしょう。

ホントに入れる気あるのかよ?

私はこの一連のやり取りで、二人のセックスに対する熱量にかなり疑問を持ち始めました。

「こいつら真面目にセックスする気ないだろ」

そんな中、ある日久美子は研一の持ち物である風俗のポイントカードを見つけてしまうのです。

「おいおい夫のやつ、綺麗事ばかり言ってるけど、裏では風俗狂いかよ!」

久美子はだんだん壊れ始めます。

出会い系

壊れた久美子は出会い系で「誤って」男性と関係を持ってしまいます。

きっと今回も入らない。
と思ったら普通に入りましたけど?
おやおや。

こうして研一以外とは「普通にできる」ことを知り、
出会い系で数え切れないほどの男たちと関係を持ちます。

研一は今日も風俗三昧

特に研一は今日も今日とて風俗に通いまくってるにも関わらず
色々と久美子に対して綺麗事を並べ立てるのですが、
土日に一緒に過ごさず、お互いがどこで何しているのかわからない夫婦って既に終わってますよね。

行動が伴っていないのに口先ばっかじゃ、そりゃ信用されないよ研一さん。

親との確執

夢であった教師の仕事も、担任であるクラスが学級崩壊に陥り
夫婦関係も上手く行かずで、精神的に窮地に陥った久美子は遂に仕事を辞めます

やることがなくなって家でふさぎ込む日々だった久美子でしたが、
親戚の葬式で実家に帰ることになり、そこで両親と対峙することになります。

で、母親はお決まりのセリフを言うんですよね。
子供はいつ作るの?

嫌ですよねー、こういう親。

しかも自分は一度久美子を捨てているという。
どの面下げてそんなことが言えるんでしょうか。

ヒステリー持ちで、夫の悪口を近所の人に言いふらす母親。
久美子の両親ヤバすぎる。

久美子は出会い系狂い
研一は風俗狂い
父親は人の気持ちがわからない
母親は人格破綻

登場人物全員ヤバい。

カミングアウト

そして遂にこの時がきます。

久美子は言うわけです。
私、処女じゃないんですけど

ガーン。
ショックを受けた研一はガクガクしだします。

「お、おま…処女じゃないて…マジでか…いつ…誰と…いや聞きたくない!」

そんな感じのセリフを吐いて家を飛び出します。

子供かよ。

長年一緒に暮らしててそんなことも知らないで「愛とはなにか」を語ってたのかい。

まぁいいですよ、時には衝動的に家を飛び出たくなることもあるんじゃないですか。

ちなみにこの「家を飛び出す」ってシーン、ドラマだとよくありますけど
日常生活ではまずありえないですよね、少なくとも私は一度もありません。

で、久美子がお情けで渡した現金をなんのためらいもなく受け取った研一
なんとその後も家にまったく帰ってこないんですよね。

仕事で消耗して、夫婦関係でも悩みに悩んでいる妻を置いて
どこでどういう風に過ごしていたのかわかりませんが、研一さん行方不明

やることがないので久美子はこれまで研一と過ごし、楽しかった日々を思い出の品を見ることで振り返ります。

思えば、大人になってからずっと研一さんと一緒だった。
研一さんがいなかった私はどういう人間だったんだろう。

そう思った久美子はふと、研一と出会った大学生の時住んでいたボロアパートを思い出します

ここに行けば、過去の自分がどういう人間だったのかわかるのではないか。

ちょっとここでツッコミたいのが、ボロアパートに来ても
引っ越し初日に研一と出会ってるので、過去の自分は思い出せないでしょ。

実家に行くのが一番てっとり早いんじゃないですか。
研一も同じこと考えてボロアパートに来ること期待してない

とか思っていると、研一も来るんですよね、ボロアパート。
ここに来ればくみちゃんに出会う前の自分を思い出せると思った

お前もかーい。
実家に行けや!

夫婦揃って同じ勘違いをするところが、ある意味お似合いですよね。

まぁ研一の場合は久美子に出会う前からボロアパートに住んでいたので、間違ってはいないのか。

で、二人揃ってボロアパートに侵入しようとするんですけど
既に閉鎖されているため、ドアも窓も鍵は開いていません。

ここで二人がとった行動。
窓ガラスパリーン

非常識極まりない。
いや、これがね、未成年カップルの青春物語だったらまだいいですよ。

ですが、二十代半ばのいい年こいた夫婦の仕業ですからね。

これは罪深い。
出会い系狂い、風俗狂いの肩書に「犯罪者」がプラスされました。

かくしてボロアパートに不法侵入した二人は思い出の「久美子の部屋」に辿り着きます。

ここで二人は和解するんですね。

そして気分が高まったのかなんだか知りませんが、おっぱじめるわけです。
入らないのに。

で、やっぱり入らなかったねアハハとか言って終わるのです。
なんじゃそりゃ。

この時一瞬久美子の「前貼り」が見えてしまうんですよね。
いやこれかなり冷めました。
ダメでしょ見せたら。

ドラマだってわかってます、作り物だってわかってます。

でも「前貼り」見せたら一気に現実に引き戻されてしまうじゃないですか。
本作最大の残念ポイント。

両親との対峙

久美子たちは「子供を作らない」という選択をすることを決意しました。

母親にその事を告げると「向こうの両親に申し訳が立たないから謝りに行く!」というわけです。

久美子はそれに反対せず、研一両親の元を久美子両親が訪ねることを受け入れます。

私は思いました。
なぜここで止めない!?

だってなわけじゃないですか。

私の体のせいで子供が埋めないんです、っていう嘘までついて子供を作らないと言っているのに両親に会いに行ったら100%話がこじれるに決まっています。

なのにヘラヘラしながら「両親挨拶に行くねーきっと子供の話になるねー面倒だねー」と脳天気な様子の二人。

未来予測能力ゼロか。

かくして久美子両親が研一両親を訪ねます。

最初のうちは大人の対応をしていた4名ですが、次第に罵り合いへと発展。

久美子が悪いっていうのか!」「研一のせいだというのか!」

今まで登場人物4人ヤバいという話をしてきましたが、
ここで更に2人追加ですね。

研一の両親も十分ヤバい

還暦付近のいい大人が大声出して、息子の結婚相手の親と罵り合いですからね。
考えただけで寒気がします。

そんなカオスな状況の中、耐えきれなくなった久美子が机をバンッと叩いて叫ぶのです。

夫のちんぽが入らないの!

唖然とする一同。

.
.

場面は久美子宅に変わり、笑い転げる久美子と研一
笑いは一向に収まりません。

自分の親たちを「してやった感」がそんなに面白いのでしょうか。
…最低の親不孝者だよお前ら

9年後

久美子は38歳になりました。

医者から言われます。
久美子の体、生理やめるってよ

久美子たちは子供を作らないという選択をしました。

いつの日か「酸っぱい葡萄」のように憧れの気持ちを裏に抱えずに
本心からこの選択をしてよかったと思える日が来ることを願って。

感想|【Netflix】ドラマ「夫のちんぽが入らない」レビュー - 登場人物全員ヤバい!

ストーリーに交えつつ、私が思ったことを適宜記載してみました。
ところどころ茶化すように書いていたので、不快に思われた方もいるかもしれません。

ですが、そのように書きたくなるほどこの作品はツッコミどころが多かったのは事実です。

脚本に不整合がある、というのではなく人物にヤバい人が多い、というのは繰り返し述べてきたことですね。

本作の最大のテーマとしては「夫婦とはなにか」「セックスとはなにか」になると思います。

実際私も妻のいる身ですし、視聴中自分自身の状況と照らし合わせて考えてみることが多かったのもまた事実。

ただ、久美子にせよ研一にせよどんなに辛い境遇で精神的に追い詰められていたのかはこちらからは想像の域でしかありません。

ですがだからと言って既婚者が出会い系や風俗に狂う、というのは許されるものではないと思います。

本人たちも言っていましたが結婚時に「セックスが一生できないかも」というのは想定できたはずです。

そしていざ結婚してみたらやっぱりそうでした、精神的に辛いので風俗行きます
あまりにも浅はかというか、残念すぎるなぁというのが私の率直な感想です。

最悪「離婚」という選択肢もあるわけですからね。

でもそれをせずにお互いを裏切り続ける、っていうのは今の私では理解できない感覚です。

あと研一が頻繁に「セックスは愛じゃない」ということを言っていましたが、
説得力がない男が何を言っているんだろうという感じでした。

裏で風俗に通っているという事実を一旦置いておいたとしても、
久美子に対しセックス以外で愛情を示している描写がほとんどなかったのが
そう感じる最たる理由だと思います。

たくさんの旅行に連れて行ったことがそれだと言うなら、ちゃんちゃら可笑しいですね。

総評としては、この作品が「刺さる」のはかなり人を選ぶと感じました。

私は登場人物全員に共感できなかったので、終始第三者視点で冷めた目で見ていました。

セックスや夫婦間に問題を抱えている人には、何かしら響くものがあるのかもしれません。

イツキ

まぁ世の中たくさん人がいるし、中にはこういう夫婦もいるよね

が本作の感想の締めくくりとなります。

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ABOUTこの記事をかいた人

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