今回は今年から投資の勉強を始め、初めての株取引を行うまでの経緯や結果の体験談を赤裸々に紹介したいと思います。
目次:お好きなところからどうぞ
株主優待
株取引をする上でまず最初に目をつけたのが「株主優待」。
投資にあまり興味がない人でも、目や耳にした機会は何度かあるのではないでしょうか。
私も同様でした。
知人が「株主優待で商品券もらったから云々~」という話は何度か聞いたことがあるものの「自分には無関係、そういう権利を得られる人はまとまったお金を持った人だ」と思い込んでいるフシがありました。
実際株取引をする際は、ある程度まとまったお金が必要なのは間違いありません。
ですがまるで自分とは無縁の世界の出来事、と見向きもしなかった今までについては、やはり多少後悔しているというのが正直な気持ちです。
もっとも過去のことは変えられないので、ようやく入り口に踏み込めた今から始めていけばよいだけ。
ここは気持ちを切り替えていきたいところです。
さて、株主優待。
まずは実際どんな優待があるのかを調べるところから始めました。
軽くググるだけで優待の一覧や、人気ランキングすら簡単に見つけることができるので情報には困りませんでした。
ですが、人気とされる優待は飲食店に関連する割引券や商品券が多くあまり外食をしないわが家にとっては、そこまでメリットを感じなかったのが正直なところ。
今後、積極的に優待をとっていくのかは微妙かもしれません。
ただ、調査自体がまだまだ足りていなかったり、新たに優待を出してくる企業もあります。
日々のチェックを忘れずに、投資目的の1つとして行っていくつもりです。
優待アノマリー
株主優待のことをおおよそ把握した私が次に考えたこと。
それは
「権利付き最終日に向けて株価が上がることはわかっているのだから、それより前に仕込んでおいて(買って)、権利付き最終日に売れば高確率で利益を得られるのではないか」
ということ。
初心者丸出しの考え方かもしれませんが、ある日以下の記事を見つけます。
要するに私が考えていたようなことを、実データを交えて専門家の方が「ほぼまんま」戦略として存在することを述べていたのです。
初心者の私としてはどの株から手を出したら良いのか、まだまだわからない状況でした。
そのためこの「優待アノマリー」を1つの指標として、キャピタルゲインを狙えないかと考えました。
ベネフィット・ワン[2412]
前項で紹介した記事内のリストにもある「ベネフィット・ワン」に目をつけました。
知っている企業であること、過去数年間の3月末権利付き最終日近辺の株価が上昇していること。
株価が右肩上がりであることを踏まえ、当時「4,120円」という高めの株ではありましたが2019年2月20日にこちらを購入してみることにしました。
株式分割
購入後も順調に株価が上昇する中、「株式分割」が行われました。
2月の頭くらいにはこの発表がされていたようですが、初心者である私は当然そこまで把握しているはずもありません。
どういうことかと慌てて調べました。
この時、株数は2倍になると共に株価は1/2になりました。
右肩上がりなのは変わらず。
一般的にも株式分割すると株価は上がる、と言われているようで「ベネフィット・ワン」は株式分割後も例に漏れず上昇していきました。
2019年2月26日には最高値の「2,236円」になり、その時点の含み益は35,200円になりました。
当然その時は売ることも考えました。
ですが、今回はあくまで「優待アノマリー」の効果を見るための個人的な実験も兼ねていたので、権利付き最終日前までは売らず静観しようと決めました。
株価下落
ですが、その翌日付近を境に株価は段々と下落。
一時は「1,948円」まで下がり含み損は「-22,400円」。
それまでは「狼狽売り」という概念があまり理解できていなかった私ですが、 実体験を通じてリアルに痛感しました、あれは焦りますね。
妻に話してみたところ、
と言われハッとなり売りとどまりました、危なかったです笑。
その後、株価は少々上昇。
ですが、ペースとして権利付き最終日までに購入額まで戻すのはかなり厳しいのではないかと見て、ほとんど期待していませんでした。
ただその場合でも、ホールドしておけば優待権利は取れます。
その点が保険として、精神的な余裕となっていたのは間違いありませんでした。
権利付き最終日
そして迎えた権利付き最終日である2019年3月26日。
前日日経平均株価と共に大幅に下げていた同銘柄。
塩漬け確定かと諦めていたのですが、始値から「1,995円」と好発進。
寄り付きから急激に上昇し、10時前には高値の「2,071円」をつけ、私は「2,070円」で売り注文を出していたので約定しました。
利益は「2,000円」、投資金額と期間に比較するとまったく割に合うものではありません。
しかし長期間塩漬けを覚悟していたものが、最終日に利益を出して売れたという事実をまずは喜びたいと思います。
タカラトミー[7867]
この銘柄は昨年Twitterを中心に「子供生まれたら直ぐにタカラトミー株を買え」のフレーズで話題になっていたため、子持ちの私としては注目していた銘柄です。
やはりなんと言っても優待に魅力がある銘柄。
利益が出れば御の字、売れなくても優待で「トミカもらえる+保有年数でタカラトミー商品の割引率が増える」ので、それもまた良しかなと思い、購入しました。
購入日は2019年3月12日、株価は「1,190円」でした。
権利付き最終日
「ベネフィット・ワン」同様、2019年3月26日が権利付き最終日でした。
「ベネフィット・ワン」ほど値動きには注目していませんでした。
ですが同株を売ったタイミングで含み益が「3,500円」程出ていたので、妻に相談し売却することに。
株価「1,226円」で売り、結果的に「3,600円」の利益となりました。
はじめての株取引で想定外の結果に【暴落】|まとめ
先物や信用取引をしている方にとって、今回得た利益「5,600円」ははした金にしか思えない額かもしれません。
ですが50万円程の資金と、この1ヶ月間で得ることができた知識と経験は少なくないと感じています。
この50万円という額をこれまで通り銀行預金として寝かしたままだった場合、
当然「5,600円」という利益は生まれなかったわけです。
資産運用の第1歩、というスタートとしては上々の出来だったのではないかと個人的には思っています。
実際に自分の資産を動かして運用する、という難しさを肌で感じることができました。
「優待アノマリー」で簡単に利益を得られるほど、甘い世界でないこともよくわかりました。
株取引を通じて、世界経済の動きや日本の企業に対する関心も高まったのは事実としてありますし今後も勉強を続け、資産運用を続けていければいいなと考えています。
今回は初めての株取引ということで、出来事を詳細に書いたつもりです。
以降は相当なことがない限り、概要(銘柄や損益等)を報告できれば良いかなと思います。