前回までに私の経験を踏まえて「枯れてしまった」「今も元気」とカテゴリを大別して観葉植物を紹介してきました。
観葉植物を育てる楽しさ、インテリアとしての魅力、それなりに大変なので覚悟がいることが少しでもお伝えできていればと思います。
さて、今までは「生きた」植物を紹介してきましたが今回は「生きていない」植物を紹介したいと思います。
「ドライフラワー」ではありません。
その名も「フェイクグリーン」。
数多くの飲食店やカフェ、その他商業施設で使われていることも多く実際に商品として売られているのを見かけたことがある方も少なくないと思います。
前回までの記事で、私が「生きた」植物をこれまで複数育てた経験を紹介しましたが、それだけではなく、最近では徐々に「フェイクグリーン」をインテリアとして取り入れていっています。
今回は「フェイクグリーン」のメリットデメリット、実際に購入した商品を紹介していきたいと思います。
目次:お好きなところからどうぞ
フェイクグリーンとは?そのメリット
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「フェイクグリーン」とはその名のとおり「人工植物」、つまり本物の植物に似せて作られた人工の植物です。
「結局ニセ物でしょ?本物の魅力には勝てないよ」
と思う方もいると思います。
私も少し前までそうでした。
ですが、「本物の植物」にはないメリットが「フェイクグリーン」には多く存在します。
まずはそれらを挙げていってみたいと思います。
枯れない
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これが最もわかりやすく、かつ最高のメリット。
本物の植物は枯れますが、フェイクグリーンは枯れることがありません。
1度購入すれば、365日その魅力である「緑色」で私達を癒やしてくれます。
水やりが不要である
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どんな植物でも育成する上で必ず「水分」は必要になるのですが、当然ながら水やりする必要がありません。
繊細な植物になると、日に何度も霧吹きで水をやったりとこまめな管理が必要になる場合もありますが、そういった手間も一切ありません。
日当たりを考慮しなくていい
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「水分」同様、植物には「日の光」が必要です。
いくら「耐陰性がある」と言われている植物でも、長時間日光を浴びないとどんどん弱り、やがて枯れてしまいます。
さらに、季節によっては日光に当てすぎると葉が焼けてしまう症状も出てくるため時期や時間を考慮して、部屋の中のどこに植物を置くかということも考えなくてはなりません。
フェイクグリーンはそういった考慮が一切不要です。
風通しを考慮しなくていい
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植物を育てる上で、見落としがちで実はかなり重要な「風通し」。
日光と水があれば十分だ、と思っている人も多いかもしれませんが適度に風を当ててあげないと、弱ったり病気の原因にもなったりします。
そのため、1日1回は外に出してあげたり、部屋の換気を行う必要があり日中外で忙しく働いている人にとっては、現実的には難しいことも多いでしょう。
当然ながらフェイクグリーンにはその必要はありません。
温湿度を考慮しなくていい
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植物には種類によって「適温」というものが存在します。
特に観葉植物は「高温多湿」の地域が原産のものが多いため、夏はまだしも、冬は気をつけて場合によってはそのために暖房を入れる必要性も出てきます。
また、湿度にも敏感です。
定期的に霧吹きで水を与えたり、加湿器で湿度を保ってやらないとあっさりと枯れていってしまう植物も多くいます。
この温湿度の管理というのは、想像よりもはるかに大変です。
そういった心配をする必要がないフェイクグリーンは、大きな利点があると言えるでしょう。
好きな植物を選べる
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実際に本物の植物を育てようとした場合、購入前に様々なことを考慮する必要があります。
- 価格が予算内であるか
- その植物を育てる環境を整えられるか
- その植物を育てるための知識や技術があるか
- 難易度は高くないか
その他、人それぞれ色々な条件があるかと思いますが、これらで絞り込んでいくと実際に育てられる植物の種類というのはだいぶ少なくなってしまいます。
本来育ててみたかった植物からかけ離れてしまうかもしれません。
しかし、フェイクグリーンであれば基本的に価格は一定ですし環境、知識、技術などなくてもいつでも誰でも購入できるという手軽さがあります。
どこにでも配置できる
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フェイクグリーンの最大の強みの1つと言ってもいいのではないでしょうか。
本物の植物の場合、その種類や大きさによって配置できる場所というのが限られてきます。
「ここからツル系の植物を垂らしたら面白そうなのに…」
「部屋の隅に大きな樹を置けたらいいけど、1日中暗いからなぁ…」
インテリアを構成する上でこういった悩みは必ず出てきます。
その中で条件をクリアさせながら、植物を選んで配置していくというのが基本の流れです。
しかし、フェイクグリーンの場合は、場所を選ばずどこにでも置けるものが多いので本物では無茶な場所でも、配置することが可能です。
実際の水やりのことを考えると家電周りは避ける、等といった配慮も不要。
本当に好きな位置に置けるので、結果的に部屋の中のグリーンが増えるという場合もあります。
害虫が沸く心配がない
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いつでも清潔、というのは大きなメリットです。
特に気にしないといけない飲食店もそうですが、一般家庭でも虫は沸いて欲しくないのは当たり前。
植物自体もそうですし、鉢の土にも沸くことがあるので気をつけるポイントは多くあり、しかも完全には防ぎきれないというのが実際のところです。
観葉植物は、虫の存在とは切っても切り離せない関係です。
フェイクグリーンは一般的に樹脂やプラスチックを素材としているため、虫が湧いてしまう、という懸念からは一切無縁となります。
「空気清浄」「シックハウス症候群の予防」が期待できる(光触媒)
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先程フェイクグリーンの「素材」の話が出ました。
最近では「光触媒」の作用で「空気清浄」「シックハウス症候群の予防」といった本物の植物が持つ機能を代用できるフェイクグリーンも出てきています。
「光触媒」には光(紫外線)を当てることにより、悪臭やホルムアルデヒドといった有害物質を除去する効果があります。
また「抗菌作用」もあるため、フェイクグリーンを置くだけで自然と部屋の空気が清潔に保たれるというメリットもあります。
フェイクグリーンのデメリット
上記ではフェイクグリーンの「メリット」について述べてきました。
しかし当然ながら少なからず「デメリット」もあります。
まず1つ目。
「見た目が本物には及ばない」
最近では製造技術が発達して、かなりリアルなフェイクグリーンが出てきました。
ですが、近くでマジマジと見れば偽物だということがすぐにわかります。
この壁を超える日はくるのか、来るとしてももう少し未来になるかと思います。
ですが、「近くでマジマジと」見なければほとんどわからないというのもまた事実です。
実際そんなに観察する時間が、1日、1週間のうちに何回あるかという話です。
本物の植物であれば健康状態を確かめるために、葉の色等を観察する必要があります。
ですが、フェイクグリーンの場合は「インテリア」として、部屋のパーツになってくれればそれでいいわけですから近づいて見た際の精巧なリアルさ、というのはあまり求められない傾向にあると思います。
そして2つ目。
「育成する楽しさを味わえない」
観葉植物を置くメリットというのは、インテリアを構成するパーツの1つとして癒やしをくれることもそうですが「育成する」ということも、楽しさの1つです。
数々の苦労や失敗もありますが、それも「観葉植物」の魅力であることもまた事実です。
ただフェイクグリーンを求めるのは
「グリーンは欲しいけど植物にそんなに手をかける時間がない」
というのが最大の理由となりえるでしょうから、そういう人にとってはデメリットにはならないと言えるでしょう。
最後3つ目。
「種類が少ない」
今のフェイクグリーンは数多くの種類があります。
それでも当然ながら「現存する全ての植物」のフェイクがあるはずがありません。
既存の商品の中から選ぶ必要があります。
元々観葉植物として人気があるものがフェイクとして作られていることが多いです。
少しマニアックなものとなるとフェイクは存在する可能性が低いのが実情です。
需要が少なく売れない商品はお店側も作りたくないのは当然ですので、その点についてはフェイクグリーンの限界とも言えるでしょう。
フェイクグリーンの紹介
ここまでフェイクグリーンのメリット、デメリットをお話してきました。
そろそろ私の長話にも飽きた頃だと思いますので、実際に私が購入した商品を紹介したいと思います。
エケベリア
![エケベリア](https://saigalog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_0038-1024x683.jpg)
「エケベリア」という植物のフェイクグリーンです。
多肉植物ですが「花」のような形をしているのがとても可愛らしく気に入っています。
アオニウム
![アオニウム](https://saigalog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_0034-1024x683.jpg)
「アオニウム」という植物のフェイクグリーンです。
こちらも「エケベリア」同様、多肉植物で花のような形をしています。
表面が白く粉っぽくなっているのが特徴で、ファニーな姿が印象的です。
セダムモルガニューム
![セダムモルガニューム](https://saigalog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_0088-1024x683.jpg)
「セダムモルガニューム」という植物のフェイクグリーンです。
多肉植物で、果物のブドウのような形が面白い。
鮮やかなライトグリーン色で、インテリアとしても映えます。
セダム
![セダム](https://saigalog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_0036-1024x683.jpg)
「セダム」という植物のフェイクグリーンです。
赤色が特徴的な多肉植物。
緑色のものと合わせるとメリハリが効いてオシャレに見えます。
全員集合
![全員集合](https://saigalog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_0090-1024x683.jpg)
普段は別々のところに配置することが多い各フェイクグリーンを、カゴに入れて飾ってみました。
それなりに可愛く見えますよね?笑
ジュニパーリーフ
![ジュニパーリーフ](https://saigalog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_0043-1024x683.jpg)
「ジュニパーリーフ」という植物のフェイクグリーンです。
水草のような針葉樹。
少し高いところからしなだれるように飾ってあげると、リアル感が増してオシャレに見えます。
わが家では画像のように窓のブラインドの上から垂らしています。
窓から入る日の光が、まるで木漏れ日のように感じます。
丸い葉っぱのモフモフ
![丸い葉っぱのモフモフ](https://saigalog.com/wp-content/uploads/2019/05/IMG_0049-1024x683.jpg)
残念ながら「商品名」が「丸い葉っぱのモフモフ」なので、植物名がわからず…。
その名の通りボリュームのある枝ぶりが特徴的で、丸い葉が可愛らしいフェイクグリーンです。
わが家では2階の一室のカーテンレールから掛けています。
本物だったらこんな無茶な配置はできませんが、手軽にこういうところに置けてしまうのがフェイクグリーンの強みです。
写真撮影で活躍
これまで紹介したフェイクグリーンは、実は写真撮影の際に飾ることで活用しています。
以下の記事ではフル活用させてもらいました!
お店の紹介
以上6点、私が購入したフェイクグリーンを紹介してみました。
どれも質が良く、見た目がリアルなので気に入って使っています。
フェイクグリーンを取り扱っているお店は数多くありますが、その中でもイチオシのお店を紹介しますので、一度ご覧になってみてください。
フェイクグリーンを使って手軽にグリーンを取り入れよう!
私がこれまで育成してきた観葉植物を「枯れてしまった」「今も元気」という観点で紹介し、さらに手間いらずの植物として「フェイクグリーン」をご紹介しました。
全3記事に渡る長い内容の中で、私のお伝えしたかったことはほとんど記載できたと思います。
「植物」は本当に奥が深いです。
そしてデリケートなので、育成には情熱と覚悟と楽しむ心が必要不可欠になってきます。
「あまり手はかけられないけど、インテリアにグリーンが欲しい」という方は今回ご紹介したフェイクグリーンを検討してみてはいかがでしょうか。
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